愛知県岡崎市にある「近江屋本舗」、明治時代から続く老舗の和菓子店で、“むにゅーん”と伸びる新食感の商品が人気となっています。

 創業当時からの名物・うすかわ饅頭などがずらりと並ぶ中、話題を呼んでいる「バター餅」。




 見た目は、いたってシンプルですが、その柔らかさはもちもちを通り越して、“むにゅーん”とどこまでも伸びていきます。




 ふわふわ、とろとろなど食感を楽しむお菓子がブームのなか、この食感が時代とマッチ。SNSにアップされると、たちまち話題となり、多い日には1日200個も売れる人気商品になりました。

 食感の秘けつは、丁寧に蒸して、しっかりとこねること。

 もち粉に砂糖、さらに卵黄を混ぜて45分蒸した後、濃厚な甘みを生み出すたっぷりのバターを練りこみます。

 それをしっかりとこねていくと、とろとろのお餅に。冷めても食感が損なわれることはありません。




 和と洋の垣根を越えた「バター餅」の誕生には、こんなワケがありました。

黒田祥裕店長:
「3代目の父親が和菓子だけじゃなく、洋菓子の修行もしていたんです。それで当時は珍しい両方できる"二刀流"みたいな。子供から見ていた目線でいくと、和菓子に洋菓子をくっつけてもいいんだっていう」

 父の姿勢を見習い、お店が積み上げた信頼や歴史を生かしながらも、時代にあった新たな和菓子づくりに挑戦しました。

 そして、もう一つの看板商品が「夢大福」です。




黒田店長:
「極限まで柔らかくしたお餅で、フワフワのクリームを包んでいる感じ。夏はピーチやマンゴーとか、10種類くらい店頭にあるようにしています。多いときは1000個とか売れちゃいますね」

 旬のフルーツをムースにして、ふわふわとろとろに仕立てた、お餅でくるんだスイーツのような和菓子です。




黒田店長:
「おいしさと面白さを追求したいと思っているんです。和菓子の要素は保ったまま、新しい商品を作っていけたら面白いと」

 まもなく秋の新しい味も登場予定で、新商品からも目が離せません。