大山親方との貴重な酒席も……!『ホンジャマカ』石塚英彦が魅せられた「大相撲の魅力」

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相撲は神聖な競技です

みなさん、ごきげんよう。空から、かき氷が降ってほしいと心から願っているのは私だけでしょうか。石塚英彦です。

今回は、私が大好きな「大相撲」について書かせていただきます。私と相撲との出会いは小学生の頃。相撲中継を16インチのテレビで見ていたことに始まります。とにかく横綱は強く、たまに負けると場内に座布団が舞う。北の湖はお尻とモモが大きく、肌がつやつやで五月人形のような身体でした。

その次に「若貴時代」がやってきました。元大関・貴ノ花を父にもつ兄弟が父の部屋に入り、親子から師匠と弟子の関係になり、のちに兄弟横綱が誕生する。そして、父に引退を決意させた千代の富士を破る。当時の人々に、若貴は夢と希望を与えてくれました。若乃花と貴乃花をきっかけに、相撲ファンになった方も多いのではないでしょうか。

ただ、相撲の魅力は勝敗やストーリーだけではありません。元横綱・貴乃花がよくおっしゃる「相撲は神事」というお言葉。相撲は単なるスポーツではなく神事なのです。実際、伊勢神宮奉納大相撲や靖国神社奉納大相撲など、神様に捧げる相撲がいくつかあります。伊勢神宮奉納MMAや靖国神社奉納ブラジリアン柔術は聞いたことがありません。

そして--今から25年ほど前、私が朝のワイドショーに出演させていただいていたとき、一通のファックスをいただきました。

「車いすに座った母と新幹線のホームにいたところ、お相撲さんがいらして、大ファンの母を抱き上げてくれました。その後、母は立てるようになりました」

そんな内容でした。つまり相撲は神事で、お相撲さんも「神様」のような存在ということです。みなさんも何度か目にされたことがあると思います。街で赤ちゃんを抱いた母親が、お相撲さんに「丈夫に育つように、この子を抱いてください」と言う光景を。もはや神様です。

中には、何を間違えたのか私を見つけて「この子を抱いてください」と言う母親もいます。その度に私は「あのー、私は力士じゃありませんけど、いいんですか?」と一応聞いて、赤ちゃんを抱くようにしています。丈夫に育ってほしいものです。

大山親方と焼肉へ

そんな相撲に魅せられていたら、5年ほど前、ついにお相撲さんと食事をする機会に恵まれました。八角部屋の元小結・北勝富士関です。大相撲は大好きですが、お相撲さんと食事をするのは初めてだったので、思わずATMでお金をおろしました(笑)。

先方の指定で六本木の焼き肉屋さんへ。心配性なので先に到着。すると、大きな和太鼓を打つような音が「ドン! ドン! ドン!」と鳴り響きました。

部屋の扉が開くと、そこには身長184cm、体重159kgの北勝富士関が、土俵に上がる時と同じ角度で頭を下げて立っていたのです。先ほどの音は、和太鼓ではなく足音でした。

その後も何度か酒席をご一緒させていただきましたが、季節に関係なく汗をかき、酒の前にカルピスの牛乳割りを飲み、飲み終えた日本酒のビンをカウンターにキチンと並べられます。

楊枝で歯をほじくっていると思ったら串揚げを食べていた--など、書きたいことは山ほどありますが、とにかく礼儀正しい方です。424勝368敗。今年の5月、33歳で断髪。全力を出しつくし後悔はないと言います。

北勝富士改め大山親方。今後は強く礼儀正しい力士を土俵に送ってください。

『FRIDAY』2026年9月25日号より

文・イラスト:石塚英彦

’62年、神奈川県生まれ。恵俊彰とのコンビ「ホンジャマカ」で活動、「元祖!でぶや」(テレ東系)などのバラエティに加え俳優や声優としても活躍。現在、「よじごじDays」(テレ東)の金曜MCとして出演のほか、YouTubeやInstagramにも注力している