AIを利用したなりすましでのオンライン就職面接が横行(画像はイメージ)

写真拡大

AIを駆使したなりすましと見られるオンライン面接が横行しています。ご注意を...2026年9月16日放送の「めざましテレビ」(フジテレビ系)はこう呼びかけた。ある企業が、採用サイトに「日本人、日本の大学卒」とある登録者に連絡を取りオンラインで面接したところ、男性が登場して「大規模なウェブサービスで設計や開発をリードしてきた」と売り込んできたという。

自分に敬語を使っているので「怪しい」

「NEWSカイトウ」コーナーでその時の映像を紹介した伊藤利尋キャスターは、「音声的には滑らかだなという印象を持つんですけど、ただ口元が言葉と合っていない」と指摘した。たしかに、口の動きと言葉がシンクロしていない。

面接の担当者もそれに気づいて、「AIにしゃべらせているように聞こえるんですけど......」と突っ込むと、面接者は「いいえ、AIは使っていません。ご自身が直接お話ししています」と、自分をご自身と言う。日本語が変だ。これでなりすましであることがばれた。

伊藤キャスターは「だれが、何のために(やっているんでしょうか)」と、ゲスト解説のITジャーナリスト三上洋さんに聞く。これが驚きの実態だった。

「北朝鮮IT労働者が他国の国民になりすましている」と警告

「いま考えられているのは北朝鮮の可能性です。北朝鮮が国を挙げてニセのIT技術者を(日本の企業や団体に)侵入させる。それで収入を得たり、機密情報を盗み取る。場合によっては、それを使ってサイバー攻撃などの脅しをかけてくるということもあり得ると考えられています」

北朝鮮のなりすまし技術者を採用してしまったら、報酬が金正恩政権に流れ、重要な情報や技術が筒抜けになってしまう。

狙われているのは日本だけではない。今年(2026年)7月、日本、アメリカ、韓国、カナダ、フランス、イギリスなど11か国が共同で、「核兵器、弾道ミサイルの資金を得るため、北朝鮮IT労働者が他国の国民になりすましている」と警告した。

見破り方は「これまでの笑える失敗エピソードを教えて」など想定外の質問をすること。すると対応しきれなくなってAIだとわかるという。

(シニアエディター 関口一喜)