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専用チューニングを施したスポーティモデル

7月22日に追加が発表された『日産リーフ・ニスモ』を取材した。その名のとおり、EVモデルであるリーフへニスモの専用チューニングを施したスポーティモデルだ。まずは、簡単にその内容を紹介しよう。

【画像】コンパクトEVベストバイに加わった新たな選択肢!日産リーフに『ニスモ』登場 全85枚

エクステリアは、空力を高めるべく専用デザインの前後バンパー、サイドスカート、テールエンドスポイラーを採用。足元は19インチのエンケイ製アルミホイールと、235/45ZR19サイズのミシュラン・パイロットスポーツ5を組み合わせている。


7月22日に追加が発表された『日産リーフ・ニスモ』を取材。    平井大介

足まわりは、スプリング、スタビライザー、メンバーブッシュの一部が専用部品となり剛性が向上。カヤバ製スウィングバルブ付きショックアブソーバーにより、『車体のコーナリング初期の傾きを抑えるとともに、滑らかに路面追従する特性を両立する』としている。

ドライブモードは、パーソナルを除くスタンダード、エコ、スポーツの3モードが専用チューニングとなり、スポーツは『ニスモ・モード』へ名を改めた。いずれもバッテリーおよびモータースペックは同様ながら、力強い加速が得られる設定となっている。

また、EVのニスモ・モデルでは初となる回生ブレーキコントロールパドルを採用。レベル1ではベースモデルよりも減速力を低減する一方、レベル2~4では高くすることで、スポーツドライブを楽しめる特性にした。

取材車のボディカラーはニスモ専用色

インテリアは、ブラックを基調にレッドのアクセントを加えたもの。パワーメーター、インパネまわりのフィニッシャー、パワースイッチはこれまでのニスモのロードカー同様、専用パーツとなっている。

ステアリングはテーラーフィットと呼ばれる合成皮革素材で、これにもレッドのセンターマークとステッチを組み合わせた。取材車は、これも専用チューニングとなるレカロ製シートを装着。電動リクライニング機能も搭載している。


取材車は専用チューニングとなるレカロ製シートを装着。    平井大介

取材車のボディカラーはニスモ専用色となる、ニスモ・ステルスグレーとミッドナイトブラックの2トーン。ブラックとの2トーンはプリズムホワイトにも設定され、単色はニスモ・ステルスグレー、ダークメタルグレー、ミッドナイトブラック、プリズムホワイトの4パターン用意される。

また、ボディ全体に入るレッドのアクセントカラーは『アルテリアマグマ』と呼ばれ、これらの組み合わせは、ひと目でニスモであることを直感させるものだ。

かなり伸びたテールエンドのスポイラー

発表会に続いて2度目となる実車の取材。やはり気になったのは、かなり伸びたテールエンドのスポイラーだ。リーフ・ニスモの全長は4415mmと標準の4360mmより55mmも伸びているが、そのほとんどがスポイラーの分となる。

ニスモ・ステルスグレーのボディカラーがいい色だなぁと思いつつ室内に入ると、黒と赤のコーディネートもニスモらしく、いかにもスポーティな印象だ。


やはり気になる、かなり伸びたテールエンドのスポイラー。    平井大介

アルカンターラも使用したレカロ・シートの座り心地は意外と硬くなく、ショルダーサポートがしっかりしていることを確認。電動リクライニング機構だけでなくシートヒーターまでついており、これなら街中から長距離移動まで快適に過ごせそうだ。

スポーティモデルということで乗り心地が硬いことを覚悟して乗ったところ、確かに路面からの入力に対し手応えはあるものの、ドライバーまで不快な突き上げが伝わってくることはなかった。サスペンションのチューニングだけでなく、恐らくタイヤのミシュランもいい仕事をしているように思う。

総じて街中でも十分に日常使いできるレベルで、いい落としどころだと感じた。

踏み始めて一瞬の反応が明らかに違う

一方で、あくまで好みとしてステアリングにもう少し手応え、重さが欲しいところだが、フットワーク自体はいい。惜しいのはそういう車体の動きに対し、左足を支えるニーサポートがないこと。足の置き場に困る場面があった。

ニスモ・モードは、踏み始めて一瞬の反応が明らかに違うものだ。ガツンとくる加速があり、スペックは標準モデルと同様なのに、上手く違いを演出していると思う。


スタンダード、エコ、スポーツの3モードが専用チューニングとなり、スポーツはニスモに名を改めた。    平井大介

他にもワンペダルモードである『eペダル』をオンにする、もしくはオフにして回生ブレーキを強めにすれば、足踏みブレーキを使わずテンポよくスポーティに走れるのは、いかにもEVスポーツカーらしい特性だ。

日産リーフは日本車らしいきめ細かな作り込みがあるという点で、個人的には日本で使用するコンパクトEVとしてベストバイの1台だと思っている。このリーフ・ニスモも基本的にはそんなベースモデルのよさを持ちつつ、大人が楽しめるスポーティモデルに仕上がっていると感じた。