ブロッコリー 猛暑に負けない産地へ JA徳島県 スーパーセル苗実証
管内では年内取りブロッコリーの定植を8月中旬から始める。定植直後の苗は根が十分に張っておらず、猛暑でかん水を行っても苗が枯死する事例が発生している。降雨が少ないと1日2回のかん水は欠かせないが、猛暑の中での作業は、生産者にとって大きな負担となる。
そこで、JAと県がスーパーセル苗に着目した。長期間育苗して苗を固く育て、定植後の乾燥や高温への耐性を高め、苗立枯病やチョウ目害虫被害を低減できる。県立農業試験場で1988年ごろに開発した技術で、暑熱・乾燥対策として検証するのは今回が初めて。
実証では、2品種30アール分の苗を管内3カ所の圃場で、通常苗と同じ条件で並べて定植。苗の違いによる生育差を比較する。定植後のしおれや枯死、病害虫被害などを調査し、収量や品質への影響も検証する。
試験に協力する同JAあわ市ブロッコリー部会の湯藤哲也部会長は「通常苗がしおれているような条件でも元気で、多少かん水が遅れても枯れることはなさそう」と、その強さに驚く。
一方、長期間育苗したスーパーセル苗はいわゆる老化苗でもある。徳島県吉野川農業支援センターの亀代美香課長補佐は「活着後の生育が緩慢になる問題もある。定植後の生育や収量まで含めて有効性を見極めたい」と話す。
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