「AIを使って」が踏み絵だった “9月に破竹の勢い”で蒸し返されるDeNA・相川監督の「就任の経緯」
9月にブースト
横浜DeNAベイスターズの快進撃が続いている。7月2日の時点で今季最大となる15の借金を抱えていたが、9月14日にこれを完済し、15日には貯金1を作った。クライマックスシリーズ(CS)進出はもちろん大逆転優勝さえささやかれ始め、相川亮二監督の続投もほぼ確実とされているようだ。
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「2024年以降、8月は負け越し、9月以降で勝ち越すというトレンドがあるチームですが、今季は8月にギリギリ勝ち越して9月は16日時点で11勝2敗とブーストがかかっています」
と、スポーツ紙デスク。

DeNAは9月1日の時点で首位の阪神から13・5ゲーム離されていたが、わずか半月で8ゲームを詰めた。残り13試合を11勝2敗で終えた場合、阪神が同16試合で6勝10敗、巨人が同12試合で5勝7敗なら上回ることができる。極めて高いハードルのように映るが、阪神、巨人が足踏みや後退を続ける中、ファンの期待は高まるばかりなのだろう。
破竹の勢いがどこまで続くかはあるにせよ、Aクラス入りはほぼ確定したかのように見える。
AIの積極的な利用を是とするか否か
快進撃の裏には今季からの「CSに関するレギュレーション改定」も指摘される。新ルールでは、ファーストステージ勝者とのゲーム差が10ゲーム以上、または勝率5割未満のいずれかに該当する場合、優勝球団のアドバンテージが最大2勝に拡大されることになった。下剋上の可能性を高めるべくDeNAには勝ちまくるモチベーションがあったということだろう。
「Aクラス入り確定の可能性が高まっている中、今季から指揮官となった相川監督が来季も指揮をとることが確約されそうです」(同)
相川監督は前任の三浦大輔監督をディフェンスコーチとして支えた。が、球団側の本命は別にいたとされる。
「相川監督に球団から打診があるまで少なくとも2人がアプローチを断ったと聞いています。断った理由はAIでした」(同)
AI活用に自信あり
何らかの形でのAI利用自体はNPBのほぼ全球団も広く行っているが、親会社の知見を活かして積極活用したうえで、その点を外部へ公表してアピールするあたりが、DeNAは球界をリードするユニークな存在だ。
「監督就任にあたり、“AIの積極的な利用を是とするか否か”という条件があったそうです。相川監督より前に依頼された人物はこれを拒否し、逆にこの提案を受け入れた相川監督にお鉢が回ってきたと聞いています」(同)
AI活用で踏み絵を迫られて候補者が断るくらいだから、選手の育成はもちろんスタメンや代打、継投などAI活用は深く多岐にわたっているのだろう。
「球団側もAIの活用とその成果に自信があるのだと見ています。AI活用を必須条件に断られても次善の候補にアプローチしている時点で、そう思います」(同)
AIに指示されたことを
たとえばDeNAでよく知られているのは、狙い通りに投球する「コマンド」能力を重視したことだ。記録映像から捕手のミットの動きを読み取り、コマンド能力を可視化することで投手の進化を促した。
「現在はそれに限らず、相当な広範囲でAI活用が進んでいるようです。優勝はないにしても2023年からAクラスをキープしており、2024年は下剋上を果たして日本一になりましたからその効果は侮れませんね」(同)
これからは「AIに指示されたことを優先してください」と言われ、それを積極的に受け入れられるかは指導者としてひとつの分岐点になるのかもしれない。いずれにせよ、「球団内にいる人間ほどAIの力を実感している」のは間違いないのだろう。
デイリー新潮編集部
