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8月の千葉豪雨では2人がアンダーパスの冠水が原因で亡くなりました。日本テレビで独自に調べたところ、命を落としかねない危険な状況だったアンダーパスがほかにもあったことがわかったのです。今回の #みんなのギモン では「アンダーパス冠水 進入防ぐには?」をテーマに、大雨の時アンダーパスで事故が起きてしまう背景に何があるのか探りました。

■全体の半数以上が冠水

千葉県内にはアンダーパスなどの道路冠水注意箇所が95か所あります。管理しているのは国や県、市や町とばらばらでしてそれぞれに確認したところ、先月の豪雨で冠水が発生したのは49か所。全体の半数以上です。さらに、水没した車両の数は少なくとも47台でした。

改めてアンダーパスの危険性をお伝えします。3年前、東京・渋谷区で冠水した時の様子を見ると、高架下の一番深いところは、水深どれくらいか一見わかりません。手前の場所では路面に深さがわかる表示があります。ここまで水がきているかどうかで一番深いところの水位がわかるというもの。この場合は50センチです。

■冠水確認から通行止めまで平均57分

では、アンダーパスの冠水による事故をなくすにはどうしたらいいのか。管理する側の対応について考えていきます。

そもそも水がたまらないように整備する必要もありますが、現状として行われている大雨の時の対応の多くは冠水を確認し次第、職員などがバリケードを設置するなどし通行止めにするという方法です。この方法の問題点は対応に時間がかかるということです。

8月の千葉豪雨で冠水確認から通行止めを行うまでどれくらいの時間がかかったか、わかっているのが17か所です。平均でおよそ57分。最長で105分もかかっていることがわかりました。また、女性1人が亡くなった千葉市中央区のアンダーパスでは、41分かかったということです。

時間がかかった理由について、管理している千葉県と千葉市は「各所で渋滞が発生した上に、冠水により遠回りをせざるを得ず、到着に時間がかかってしまった」と話しています。

■「エアー遮断機」に注目

通行止めにするまでの間、ランプが光ったり冠水しているとわかる表示がされる場所もあります。冠水を検知したら自動で「冠水・通行止め」と電光表示される場所も。ドライバーは大雨の中アンダーパスを通る際、注意して見る必要があります。

ただ、通行はできてしまう状態ですから物理的に止める必要がある。そこで注目されているのが自動遮断機での対応です。どういったものか。千葉市で設置されている「エアー遮断機」は、機械が一定の水位を感知すると、バルーンが自動で出て通行止めを行います。

■設置費用は1千万円「まずは予算かけない手法を模索」

千葉県内では千葉市と松戸市合計6か所設置されていて豪雨の日、全て作動しました。ところが、千葉県でもわずか6か所、東京も調べましたがアンダーパスなどの道路冠水注意箇所153か所中、導入はゼロでした。

どうして普及しないのか。明確な理由ははっきりしませんが、「自動だと走行車や歩行者と接触して事故が起きる危険性がある」「排水ポンプや電光掲示板など現在ある設備で対応できる」などの声がありました。

また、千葉市によるとアンダーパス1カ所につき設置費用が1千万円ほどかかるということで、「お金がかかるため、まずは予算をかけない手法を模索したい」と話す自治体もありました。

■予防的通行止め 慎重な意見も

一方で、「冠水する前に対策する」という方法も模索されています。

国土交通省は今月、冠水のおそれが高まった段階で予防的に通行止めを行う規制を導入しました。自治体でも導入する動きがみられますが一方で市民生活への影響が大きいことや避難の妨げになるおそれもあるため、慎重な意見もあります。

命を守る対策ですので、道路を利用する側も事前に情報を確認するなどして、できる対応を心がけたいですね。

(2026年9月15日放送 news every.「#みんなのギモン」より)