ABS秋田放送

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稲刈りのシーズンを迎え県内各地で新米の等級検査が始まっています。

今年は天候に恵まれ、良好な出来となっていますがコメ価格の下落が続いています。

生産者の意欲を保ちつつ消費者も納得感のある価格水準に落ち着かせることが今後の大きな課題となっています。

秋田市で15日に始まったコメの等級検査。

秋田市雄和にある低温倉庫には、集荷されたコメが次々に運ばれ新米の品質を確認していました。

検査では粒の大きさや色、形などを見ながら、カメムシなどによる病害虫の影響、それに水分量が適切かなどをみていきます。

近年は猛暑の影響で粒が割れたり、にごったりするなど品質が低下した年もありましたが、今年は生育に適した天候だったこともあり出来は良好で、一等米を示すスタンプが次々に押されていきました。

JA秋田なまはげ 佐藤怜太さん
「昨年・おととしに比べて、すごく透明感のある非常にいい状態のものが入ってきています」「安心して今年の新米 秋田米を手にとっていただければ」

こうした中、気になるのがコメの価格です。

店頭でのコメの平均価格は4週連続で下落。

在庫を減らすために値下げや特売が続いています。

店舗によっては、去年産よりも安い価格で新米が出回りはじめています。

一方で農家に前払いするいわゆる「概算金」は全国各地で、去年に比べ2割から4割低い価格が提示されている中、JA秋田中央会はあきたこまち60キロで1万8,300円と、去年に比べ1万円低い額を決定しています。

JA秋田中央会の小松忠彦会長は秋田放送の取材に対し「離農を避けるために決定した額で、販売面で努力がカギになる」と述べました。

JA秋田中央会 小松忠彦会長
「あまりにも低すぎると離農していくことが想定される。いくらかでも(高くして営農を)やっていこうという気持ちを抱くような金額を提示することが必要」「今年のコメが来年1年で消化できるものではなくって、2年くらい長期にわたって販売していくことを想定しながら販売戦略を練っていかないと、おそらく消化できない」「いくらかでも追加払いできるように一生懸命努力していきたい」

農家が生産を続けられ、消費者も納得できる価格はいくらなのか。

農業政策に詳しい専門家に聞きました。

日本総研 創発戦略センター 三輪泰史さん

Q目指すべき適正な価格とは?
「米騒動の時、コメが高すぎて消費者が国産のお米を買えない状況でしたので、そこで備蓄米を入れたというのは、その当時としては正しい判断だった。ただ、タイミングが遅かったというのもありまして、備蓄米を入れた効果が消費者まで届かなかったんですよね。なので、備蓄米だけが安くて、他の銘柄米のヒートアップしすぎたところを少し落ち着かせるということができなかった。で、今その副作用としてお米が余ってしまった 」
「今大事なのが、消費者にとっても農業者にとっても、ある程度納得できる水準に落ち着かせるというところです。そこは具体的にどれぐらいになるかというと、 5キロ3,000円を挟んでの攻防戦になるというふうに考えています。 」

5キロ3,000円ほどに落ち着かせられるかどうか、これからが農林水産省の腕の見せどころになると三輪さんは指摘します。

三輪さん
「(このままだと)農家の方が農業を続けられないようなところまで暴落してしまうというリスクがあるので、やはり今そこで必要なのは備蓄米を早めに国に戻していく、 買い戻しするというのが今求められているところです。」

高すぎれば消費者が離れ、安すぎれば農家の生活を圧迫するコメ価格。

品質の良い新米が本格的に出回る中、生産者と消費者、双方が納得できる価格にどう落ち着かせるかが問われています。

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コメ価格の安定化のカギを握る政府備蓄米をめぐっては、政府が21万トンを買い戻すことを決めていて、今週金曜日に買い戻しに向けた随意契約の手続きが行われる予定です。

※9月15日午後6時15分のABS news every.でお伝えします