「今日ここで死ぬかも」現役ソープ嬢3人が明かす接客の恐怖と身を守るために選んだ「切実な自衛策」

写真拡大 (全5枚)

毎回、「死ぬかも」って思う

沙耶香 ちゃんとプロの講習を受けたいですよね。防犯グッズをプレイルームに置いていても、いざというときに取りに行けるか不安。かといって見える位置に警棒なんかが置いてあったらお客さんも萎えるでしょうし。結局、フロントに逃げるか、大声を出すしかない。

お客さんの急所を蹴ったとか、握り潰したなんてエピソードも聞きますけど、再現性は低い。だから私はお客様との精神的な距離をしっかり取るようにしています。付き合えるとか結婚できるという勘違いはさせない。それでもグイグイ来るお客様には、接客中に「疲れた」と言って寝たりして、私を嫌いになってくれるように仕向けます。

洋子 お客様がおカネを使いすぎているときが一番危ない。急に来店頻度が増えたり、逆にお店に来るたびに服装が貧相になっていたら要注意。急に出禁にすると逆恨みされる可能性があるから、徐々に予約が取れなくなるようにする。そして沙耶香ちゃんと同じように、接客で手を抜いて、嫌われるように仕向ける。

沙耶香 危ないお客さんほど、出禁にしたら逆上する可能性があります。やっぱり一番の対策は「嫌われる」こと。

洋子 他にお気に入りの嬢を作ってもらうってことだよね。ただ、根本的な解決にはなってないよね。

 私は何の対策もしてない。「いつ殺されてもおかしくない仕事」だって覚悟してる。新規のお客さんに呼ばれてドアを開ける瞬間は毎回、「今日、ここで死ぬかも」って思う。

沙耶香 実は福原の事件が起きてから休職しています。婚約している恋人から「出勤しないでほしい」って言われて。

洋子 ヘタに「辞める」なんて言ったら、沙耶香ちゃんにガチ恋しているお客さんが色々勘繰って、取り返しのつかないことになるかもしれない。このままフェードアウトしたほうがいいかもね。

 本気で対策するなら、待合室でお客様の荷物を全部預かって素っ裸にして、部屋防犯カメラを設置するしかない。

沙耶香 ただ、部屋防犯カメラがあったら、お客さんはいい気はしない。

洋子 裸の仕事だからね。相手を信用して身を委ねることで成立する商売。お客様を疑っていてはいいプレイができない。私はこの仕事が好きだから続けたいけど、殺されるのは絶対に嫌。安全に働けて安全に遊べる街にしてほしい。

 一店舗だけ頑張ってもだめ。吉原、福原一律で対策を取らないと、また悲劇が起こると思う。

『FRIDAY』2026年9月11・18日合併号より

構成・文:山田 潤