「楽しくなかった」開始直後に消滅したマドリード決戦 追突アクシデントに角田裕毅はもはや落胆「サインツとの接触で僕のレースは終わったようなもの」

オーバーテイクできるエリアが極端に少ない中で、果敢に挑んだサインツと接触した角田(C)Getty Images
結果が求められた中で、角田裕毅はアクシデントに苛まれた。
F1の今季第14戦のスペインGP決勝が、現地時間9月13日にマドリードのマドリンクで行われ、レーシングブルズから3戦連続でスポット参戦した角田は14番手と低迷。2戦連続での入賞とはならなかった。
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ものの数秒で決勝は「終わった」。15番グリッドからスタートした角田は、最初のコーナーを曲がろうとした刹那、タイヤをロックさせるミスを犯したカルロス・サインツ(ウィリアムズ)のマシンが左後方から衝突。混乱した角田は咄嗟に急ブレーキを踏み、大きなタイムロスが生まれ、17番手へと後退を余儀なくされた。
何とか懸命に走った角田だったが、マシンは「ダウンフォースが10%から15%」(担当レースエンジニアのアレックス・イリオポロス氏の無線より)も消失。他車がピットインする間になんとか14番手までは順位を押し上げたが、ダメージの影響を受けて異変が生じたマシンでは、それ以上の上位進出は見込めなかった。
当然ながらレース後の角田は落胆していた。F1公式のフラッシュインタビューに応じた26歳は、「決して簡単じゃなかった」とやりきれない想いをこぼしている。
「あの最初のコーナーでサインツと接触して大きなダメージを負ってしまって、僕のレースは終わったようなもんだった。接触の影響で大幅にペースも落ちたからね。ダメージの大きさを考えれば、正直に言えば、ペース自体は悪くはなかったと思うけど、このコースでオーバーテイクをするのはかなり難しいから挽回するチャンスはなかった」
振り返れば、初日から災難続きだった。フリー走行2回目(FP2)では、コーナーに挑もうとした際にコース中央で低速走行をしていたルイス・ハミルトン(フェラーリ)と接触しかけ、2日目の公式予選では不可解なマシントラブルが発生。オーバーテイクが困難とされるマドリンクで勝つための肝となる上位ポジション獲得を狙ったが、2回目(Q2)で失速を余儀なくされた。
そして、今回のサインツとの接触である。「全体的に弱い部分があって、FP1から抱えていた問題があって、それを解決できなかった」と分析する角田は、こうも続けている。
「問題を解決できずに、それがどんどん悪化していってしまったように思う。だから、見直す必要がある。だけど、今回のレースでは、僕にできることは何もなかった。正直に言って、今回のレースは楽しくなかった」
次戦のアゼルバイジャンGPに向けては、左手首を痛めているアイザック・ハジャー(レッドブル)の状態次第となるため、いまだ不透明。角田にとっては、レッドブルに所属した昨年に最高となる6位入賞を果たした好相性の舞台だけに、アピール機会が欲しいところだが……。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]

