藤川球児監督

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 今年球界を騒がせているデッドボール問題で、最大の“被害者”と言われている阪神。自チームの選手が当てられると藤川球児監督がベンチを飛び出して荒ぶる場面が話題になってきたが、他チームから聞こえるのは同情的な声ばかりではないという。「自分だって加害側になることがあるくせに…」。藤川氏は“オラつきが過ぎる”と言われているのだ。

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【写真】“子分”を引き連れベンチを飛び出す藤川監督の「怖い顔」

阪神の被死球は両リーグトップの「60」

「もちろん主力選手を当てられて怒る気持ちはわかりますよ。今シーズン、阪神には長期離脱者が2人も出て死球に泣かされたのは間違いありませんから」

 こう語るのはスポーツ紙デスクだ。

藤川球児監督

 4月26日、“不動の一番打者”近本光司が、広島・高太一の151キロの直球を受け、左手首を骨折し2カ月半の離脱。さらに7月17日には、若き主軸と期待される前川右京が、またもや広島の島内颯太郎から152~153キロの直球を受け、右肩甲骨を骨折し2週間離脱を余儀なくされた。

「前川はこの日2度目の死球を受けていた。翌18日の2戦目では逆に阪神・モレッタが広島・小園海斗へ、19日の3戦目では、阪神・大山が広島・ハーンから当てられた。その度、藤川氏と新井監督はベンチから飛び出し騒然となり、最後は審判が警告試合を宣言するに至りました」(同)

 9月9日現在、阪神の今季の被死球は60個で、12球団最多。数字の上でも最大の被害者なのである。

まるでヤクザのカチコミ

 だが、他チームからは「抗議の仕方が子どもっぽい」という声が絶えない。

「通常ならば、まずコーチとトレーナーが死球を受けた選手の状況を確認しに行きます。もちろん看過し難い当てられ方だったら、監督が出ていきますが、よほどの時に限ります。抗議には選手たちを守っていると身内に示すための意味もあり、相手チームに対する抑止力にもつながります」(同)

 しかし、阪神の場合は、

「藤川さんが真っ先にブチギレながら飛び出し、その後ろをコーチたちが手下みたいにゾロゾロついていく。人数で威圧するやり方に『ヤクザのカチコミみたい』と揶揄する声もある」(同)

 藤川氏の抗議が不評を買うのは、阪神が加害者になるケースも少なからずあるからだ。阪神もこれまで37死球を他球団に与えてきた。中には相手選手に怪我を負わせたケースもある。例えば、8月27日の中日戦で、阪神・桐敷拓馬の147キロ直球が中日・土田龍空の背中を直撃、土田は右肩甲骨の骨折。現在も離脱中である。

「しかし、この時藤川さんはベンチをちょっと出て、帽子を脱いで頭を下げただけ。謝罪コメントもなかった。自チームの選手が被害にあった時にあれだけ騒ぐなら、もっと丁重に詫びるべきでしょう。翌日の試合前の練習中、当ててしまった桐敷はチームメイトの坂本誠志郎に伴われて中日の井上一樹監督の元へ謝罪しに行きましたが、本来ならば、監督の藤川さんが一緒に行くべき場面。井上監督は『わざとじゃないのは分かっている』と桐敷の肩を叩いて許していました」(同)

笑いを堪えていた巨人ベンチ

 中日では、8月15日、村松開人が巨人・竹丸和幸の死球を背中に受け、右肩甲骨を骨折して離脱したが、

「翌日、橋上秀樹監督代行は自ら井上監督のところへ出向き、謝罪しています」(同)

 他球団の監督と比較すると、確かに藤川氏には「大人の対応」が欠けているようにも見える。最近では藤川氏が飛び出てくるたび、相手ベンチから失笑が漏れるケースがあるともいう。

 8月29日の巨人戦。今年、阪神で最も死球を受けている森下翔太が赤星優志から左手首付近に当てられて、バッターボックスにうずくまる場面があった。赤星は顔面蒼白になって本塁に駆け寄り帽子を脱いで謝罪。いつものように藤川氏はベンチから血相を変えて飛び出したが、

「こういう場面で冷静沈着な橋上さんはベンチから出たものの、あえて藤川さんに近寄ろうとしない。当の赤星も平身低頭で、藤川さんは怒りをぶつける相手が見つからず、審判にいなされながらすごすごと帰っていきました。その姿を見ながら、巨人ベンチは笑いを堪えていたと聞いています」(巨人関係者)

 藤川氏が、佐藤輝明が死球を受けた7月25日の巨人との試合後、「セ・リーグで一番与死球が多いのは巨人ですから」と巨人を名指しで批判していたことも、巨人ナインの反感を買っているのかもしれない。

 実際、死球問題でよく聞かれるのは「わざと当てているわけではない」という声だ。

「死球による離脱は真剣勝負の中でどうしても起きてしまう不運。当たりどころが悪ければ、阪神だって加害者になってしまう可能性は常にある。調子のいい球団が相手投手からギリギリのところを攻め込まれてしまうのは致し方ないこと。藤川さんももう少し冷静になった方がいい」(同)

 少なくとも、毎回大人数で出てきて“オラつく”ような抗議は、そろそろ控えたほうがいいかもしれない。

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デイリー新潮編集部