阪神・佐藤輝明 村上以来の同一シーズン3度目月間MVP 3冠王初めて宣言「そこに向けて頑張りたい」
◇セ・リーグ 阪神1─3広島(2026年9月9日 甲子園)
セ、パ両リーグは9日、8月度の「大樹生命月間MVP賞」を発表し、阪神・佐藤輝明内野手(27)が、今季3度目の受賞を果たした。シーズン3度受賞は、22年村上宗隆(ヤクルト)以来のセ最多タイ。球団初のセ界連覇をけん引すべく、野手ではプロ野球史上初となる同4度目の月間MVP獲得を見据えた。加えて、猛虎の主砲は3冠王への意欲も初めて公言した。セの投手は中日のカイル・マラー投手(28)が選出。パの打者はロッテ・山口航輝外野手(26)、投手は西武の隅田知一郎投手(27)が選ばれた。
3冠王を獲る--。佐藤輝が力強く口にした。「最終的にそこに行けたらいいですし、そこに向けて頑張りたい」。シーズンは残り20試合。連覇も個人の数字も最終コーナーに入った。敗戦の後も、4番はしっかり前だけを見つめた。
「どの成績も毎日の積み重ね。その日その日で積み重ねて、最終的にいい数字が残ればいい。大事な時期なのは分かっているし、余計にみんなで残りを頑張りたい」
広島戦の前にうれしい知らせが佐藤輝に届いた。8月度の月間MVP受賞。今季は3、4月度と5月度に続き、セ・リーグ野手では22年の村上宗隆(ヤクルト)以来の年間3度の受賞となった。9月もすでに5本塁打。NPB野手史上初の4度受賞の可能性も膨らむ。
「去年は一回も獲れなかったので、そこを獲れるくらいの活躍ができればいい」と語った佐藤輝は、33号を放った森下が2差に迫る本塁打王争いについても「気にしたからと言って、打てるわけじゃない。周りに惑わされずに自分のやることをやるだけ」と自分の打撃に集中する構えを強調した。
その言葉通り広島戦でも4回に中前打、9回にもバットを折りながらの中前打でチーム唯一のマルチ安打を記録。9月の月間打率を・320に上げた。「最後も出塁という役割を果たせた。(雨のグラウンドは)難しかったですけど、対処しないといけない。また明日頑張る」と3連敗、巨人との2差にも心が揺らぐことはなかった。
4度目の月間MVP、そして球団日本人初の3冠王へ、佐藤輝は一打席たりともムダにはしない。 (鈴木 光)
○…佐藤輝(神)が3、4月度、5月度に続き今季3度目の月間MVP。セで同一シーズン3度受賞は最多タイで、93年山本昌(中)、07年ラミレス(ヤ)、12年阿部(巨)、15年山田(ヤ)、17年菅野(巨)、22年村上(ヤ)、26年高橋(神)に次いで8人目だ。シーズン最多受賞は13年田中将(楽)の5度、次いで21年山本(オ)の4度と、いずれもパの投手。佐藤輝が年間4度受賞なら野手では両リーグ通じて初となるが、どうか。
<中日・マラーは初受賞「光栄だし、とてもうれしい」>
○…初受賞した中日・マラーは「光栄だし、とてもうれしい。チームとしての受賞だと思っている」と喜んだ。8月は5試合に先発して3勝1敗、防御率0・84。得意の打撃でも12打数3安打、3打点だった。球団外国人投手の受賞は24年3・4月のマルティネス以来で、先発助っ人に限れば09年8月のチェン以来17年ぶり。マラーは「可能なら本塁打をまた打ちたい」と意気込んだ。
▼ロッテ・山口(プロ8年目で初受賞。8月は4試合連続を含むリーグ最多10本塁打で打率・302)素直にうれしい。本当に自分の思う通りにうまく打てた月だった。30本は必ず達成したい。
▼西武・隅田(昨年3、4月度以来2度目。左腕での複数回受賞は球団史上初)勝敗にフォーカスしていたので、自分の成績を把握していなかった。正直びっくり。まだまだ受賞できるように頑張っていきたい。

