「デイトレードで大きく稼ぐには、大きな元手が必要だ」。

 そう考える初心者は少なくありません。1000万円が2倍になれば2000万円、2000万円なら4000万円--。

 しかし、ママ投資家のなつ氏は、こうした考え方について「それは罠だ」と語ります。実際、SNSを通じて「デイトレを始めて1000万円を溶かしました」といった相談が届くこともあるそうです。

 そんななつ氏が取り組んだのが、「100万円デイトレチャレンジ」でした。なぜ、あえて使う資金を絞ってトレードしたのでしょうか。

 全4回の第3回では、初心者が大きな損失を避けるための資金管理と、負けた後も冷静にトレードを続けるためのメンタルの保ち方について聞きました。


100万円デイトレチャレンジを始めた理由


 デイトレで負けている人を見ていると、「勝っている人は最初からお金を持っているから勝てるんだ」と思っているケースが結構あります。


 資金量が多ければ多くの株を買えるし、多少損をしても、お金があるから痛くない。そんな風に考えてしまいがちです。


 それを確かめるために始めたのが100万円デイトレチャレンジでした。100万円ぐらいでデイトレしている初心者は、フォロワーさんの中にもたくさんいます。


 「100万円でも、100株でも、ちゃんと勝てるよ」というところを見せたかったんです。


 100万円を1年で300万円にできたら、元手を3倍にしているわけですから、十分すごい。それもマネーゲーム化している銘柄へ100万円全部突っ込んで、一発で倍にするという話ではありません。


 もっと安全な銘柄で、損失を小さくしながら、取れるところを積み重ねていく。そういう方法でも増やせるということを伝えたかったんです。

100万円だからこそ「本当に取れる時」しか入らない


 100万円チャレンジでは、普段以上にエントリーを絞りました。100万円が90万円になると、それだけで次にできることが減っていきます。


 だから「一気に150万円にしたい」という考えにはならなかった。


 「ここなら10ティックぐらいは取れるだろう」


 「この形なら陽線が何本かは出るだろう」


 それぐらい自信があるところしか入りませんでした。メイン口座とは別にサブでやっていたこともありますが、本当にずっと待ちです。


 変なスイングもしないし、決算またぎもしない。一回大きく焦げると、それを取り返すのがすごく大変だからです。


 ストップ安に張り付く可能性があるような銘柄も避けます。その結果、損切りなしで終わる日も結構ありました。

資金1000万円あっても、最初から1000万円使う必要はない


SNSの影響なのか、投資に使えるお金が1000万円あると、その1000万円を使ってデイトレを始める人が結構います。


 でも僕は1000万円持っていたとしても、まずは100万円ぐらいで始めて、自分の勝ちパターンが分かってから資金を増やした方がいいと思います。


 僕自身もデイトレを始めた時、使える資金はありましたが、最初は100株など少ない株数でやっていました。


 まだ自分が勝ちやすいポイントも、負けるパターンも分かっていない。その段階で1000株入れる必要はないですよね。


 勝ち方を学ぶための「修行」に、そんな大金を払う必要はありません。


 まずは小ロットで、自分の勝ちパターンを見つける。そこで勝てるようになってから、少しずつ株数を増やしていけばいいんです。