「都合が悪いとトルコ語に…」 外国人ドライバーの「死亡・重傷」交通事故が過去最多 川口市の死亡事故の法廷で「遺族と目を合わせず、頭を下げることもしない」
相変わらず、観光地は外国人だらけだった今年の夏休み。中国からの旅行者が減っているとはいえ、円安の影響も手伝い韓国や台湾、米国などからの訪日客は増加の一途にある。無論、消費増加の側面ではありがたいが、引き換えに外国人ドライバーによる悲惨な自動車事故も増え続けていた。
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外国人による交通事故が起きた場合、どのような問題にぶつかるのか。まずは実際に起きた事故を基に見てみよう。
今年1月、埼玉県川口市で通勤中の19歳の男性会社員が、スクーターで市道の交差点に差し掛かったところ、赤信号を無視したトルコ国籍の男(29)=当時=の乗用車と衝突。男は現行犯逮捕され、男性会社員は病院への搬送後に死亡するという重大事故があった。

「容疑者は、法廷で遺族と目を合わせず、頭を下げることもしない。誠意が全くないと感じました」
そう語るのは、男の裁判を傍聴したノンフィクション作家の西牟田靖氏だ。
「証言も二転三転していました。事故直後は警察に、“自分の進行方向は黄信号だった”と言っていたのですが、法廷で対向車のドラレコに映っていた赤信号の映像を見せると、“考えごとをしていて、信号を見落とした”と変えた。その“考えごと”というのは、“前日に子供を怒ったことだ”と説明し、“日本の子供はうるさくても何も言われないのに、私たちは少し音を出しただけで警察に通報される”と言ったのです」
「都合が悪いときはトルコ語に」
異国生活の難しさを語ることで同情を得ようとしたのか。裁判長は、信号を見落とした理由だけを述べるよう注意したという。
「すると、やはり“黄色”と言い、その直後には“最後に見た時は青でした”と言う。しまいには、“思い出しました。信号は青でした”とまで。さらに、彼は日本に13年間住んでいるので日本語を流暢(りゅうちょう)に話すのですが、都合が悪い時はトルコ語になる。信号についてのやりとりでも、“通訳がうまくできていない”と言っていました」(西牟田氏)
このケースに限ったことでなく、外国人が絡んだ事故が起きた時に立ちはだかるのが、やはり“言葉の壁”に他ならないのである。
レーンを勘違い
昨年末の統計では、在留外国人数は前年比プラス約35万6000人の412万5000人。人が増えれば、事故が増すのは言うまでもない。社会部記者の話。
「警察庁が7月に発表した今年上半期の交通事故死者数は、昨年から1人増えて1162人。年間換算すると下半期に増える傾向があるので、最終的には昨年とほぼ同じ2500人ほどと予想されます。一方、外国人運転者による死亡・重傷事故件数は年々増えていて、今年は上半期で昨年比プラス56件の323件です」
昨年10月、外国の運転免許証を日本の免許証に切り替える「外免切替」制度が、大幅に厳格化された。この問題を国会で質問した宮崎勝参院議員が言う。
「短期滞在で来日される外国の方は、右折時の衝突や正面衝突が多い傾向にあります。左側通行などの交通事情に慣れておらず、進行レーンを勘違いしてしまうのです。短期滞在者の外免切替はできなくなりましたが、事故件数は減っていません。事故を減らすためには、原因や背景を分析して対策するしかない。独自に、車を貸す際に注意喚起用のビデオを見せているレンタカー事業者もあります。今後はそういった細かな仕組みを整備する必要があるかもしれません」
一刻も早い対策が待ち望まれるのである。
「週刊新潮」2026年9月3日号 掲載
