◆米大リーグ ドジャース5-3ナショナルズ(4日、米カリフォルニア州ロサンゼルス=ドジャースタジアム)

 ドジャース大谷翔平投手(32)が4日(日本時間5日)、本拠地・ナショナルズ戦のスタメンを外れ、2試合連続で完全休養した。ドジャース移籍後では25年4月に真美子夫人の第1子出産に伴う「父親リスト」に入って2試合連続の欠場があったが、故障が理由では初めて。先行きが不透明な中で、負傷者リスト(IL)入りする可能性も残しつつ、ベンチ入りを続けながら最短復帰の可能性を模索するプランも浮上。一日ごとに状態を見極めて、一日でも早い戦列復帰を目指す。

 試合開始の4時間10分前に発表されたスタメンに大谷の名前はなかった。故障で2試合連続の先発落ち、そして欠場はド軍移籍後初めてだ。左膝痛、右上腕の張り、新たに判明した首の周辺の違和感。試合前会見では同最長の60打席ノーアーチとなって休養中のスター選手に関する質問がこの日も飛び交う中、ロバーツ監督が口を開いた。

 「昨日は何もせず、彼のメンタルを良くするための日で、私はそれが良かったと感じている。今日は少し体を動かし始める日。昨日、彼と話をし『コミュニケーションを取り続けて、ゴーサインがいつになるか見極めよう』と伝えた」

 今後、焦点になるのがIL入りするかどうか。指揮官は「(回避できると)期待しているが、確信があるとは言えない」と明言を避けた。MLBでは過去の欠場日に遡ってILを適用できるが、期間は最大3日間。3日(同4日)から欠場している大谷をIL入りさせた上で最短復帰させるには6日(同7日)には決断する必要がある。そんな中、ロバーツ監督は「もちろんILに入れず、ロースターに入れたままにするシナリオもある」と、ある作戦を口にした。

今月から増枠 5日やそれ以上休ませることになっても、IL入りさせずに待つというものだ。当然、それが“最短復帰”の方法だが、大谷のためにベンチ枠を1つ潰すことになる。9月からは各球団のベンチ枠が26人から28人に拡大され、戦力アップを図るが、その1枠を無駄にしてでも一日ごとに大谷の回復を待つ可能性は十分に考えられる。

 チームは大谷を欠いた打線が意地を見せて2連勝。大谷は8回にベンチに出てくるまで裏でトレーニングをしていたとみられ、復活への道を歩き出した。まだキャッチボールすら再開しておらず、投手復帰は「当然遅れる」と見通しが立たないが、まずは打者として本来の姿をいち早く取り戻す。(中村 晃大)

 ◆大谷がIL入りした年に復帰した例 メジャー1年目の18年6月8日(日本時間9日)に右肘の内側側副靱帯損傷で初の負傷者リスト(当時DL)入り。PRP治療と幹細胞注射を受け、7月3日(同4日)に打者として復帰した。投手としても9月2日(同3日)に復帰したが、5日(同6日)の精密検査で新たな損傷が判明。その後は登板することなく、シーズン終了直後に右肘トミー・ジョン手術を受けた。