阪神・石井大智 リハビリ中も現実から逃げずに前進「仕事だから」プロとしての強い責任感
◇セ・リーグ 阪神2-3DeNA(2026年9月5日 甲子園)
【記者フリートーク】当たり前だった“日常”が奪われた。松葉づえの生活で、自由に体を動かせない日々。目を背けたくなるような現実を前にしても、石井は逃げなかった。
「正直に言うと、野球は見たくなかった。でも…。仕事だから」
その言葉にはプロとしての強い責任感がにじんでいた。過酷なリハビリ中も1軍戦は欠かさずチェック。マウンドに立てなくても「自分の成長のため。見て勉強することも仕事なんで」と今できることに全力を注いだ。
リハビリは歩行練習からスタート。その横で当たり前のようにキャッチボールへと向かうチームメートの背中が、うらやましく感じたこともあった。「つらかった」。前を向けなかった苦しい日も、前に進むことはやめなかった。
「全然メンタルは強くないんです。みんな仕事だったらするじゃないですか。やんなきゃいけないから」
そう本人は淡々と話したが、復活までの歩みは十分に強かった。今、心からこう伝えたい。おかえりなさい--。(阪神担当・山手あかり)
