4日、カトマンズで、息子の救出を喜ぶランファル・サハさん(右)=青木佐知子撮影

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 【カトマンズ=青木佐知子】ネパール中国の国境地帯で起きた土石流で、閉じ込められていた中部ラスワ郡の水力発電所のトンネル内から救出された作業員サンジャイ・サハさん(30)の父親、ランファルさん(55)が4日、本紙などの取材に応じ、「息子の無事を祈っていた。家族は本当に喜んでいる」と笑顔で語った。

 ランファルさんはこの日、首都カトマンズの病院でサンジャイさんと面会した。容体は安定しているといい、「腕や脚に傷があったが、少し会話ができた。救助チームに感謝している」と涙ぐんだ。

 サンジャイさんら2人が救出された後もトンネル内の捜索が続けられたが、新たな生存者は発見されなかった。地元紙カトマンズ・ポストによると、1人の遺体を収容し、捜索を終えたという。

 一方、別の発電所で働いていた兄の消息を案じているシャルミラ・タマンさん(25)は、「生存者が救出されたニュースは見たが、兄とは状況が違う。兄が見つかるまでは心が落ち着くことはない」と複雑な表情を見せた。

 土石流による死者は4日、計1300人を超え、行方不明者は約5500人となっている。