「あべちか」強殺未遂事件 ベトナム国籍の男を新たに逮捕 奪われた現金は600万円と判明…詐欺事件の被害金か
大阪市の地下街「あべちか」で起きた強盗殺人未遂事件で、ベトナム国籍の男が新たに逮捕されました。また、被害者の女性が奪われた現金は、600万円にのぼっていたことも判明。背景に何があったのでしょうか。
■防犯カメラに“逃走”訴える声

3日夜、多くの捜査員に囲まれながら移送されたベトナム国籍のクアン・バン・ジャオ容疑者(26)。すでに男女3人が逮捕されている強盗殺人未遂事件の“運転手役”とみられています。
事件が起きたのは、今年6月。現場は多くの人が行き交う、大阪市・JR天王寺駅近くの地下街「あべちか」です。
近くの店の防犯カメラには、「今、犯人逃げました」と“犯人逃走”を訴える声が残されていました。
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目撃者
「『きゃー』っていう声が聞こえたので振り向いたら、女性が男性ともみ合い、男性2人が上から(女性に)覆いかぶさってる感じで、どうしたんだろうって思っているうちに男性2人が走って行った」
警察によりますと、被害者はベトナム人の女性。クアン容疑者らは、女性の胸などを刃物のようなもので刺し、現金などが入ったバッグを奪った疑いが持たれています。
■被害者「約22万円」説明も…600万円と判明

この事件をめぐり思わぬ展開を見せたのが、奪われたバッグの中の“現金”。
入っていた額は当初、被害者の説明から「およそ22万円」とされていましたが、その後の捜査で「600万円」と判明しました。
では、なぜ被害者は、600万円もの大金を持っていたのか。
実は「あべちか」の事件の直前に「別の詐欺事件」が発生。600万円は、その被害金とみられているのです。
そして600万円が被害者の手に渡った直後、今回の強盗殺人未遂事件が起きたといいます。
事件の背景に、詐欺事件の被害金をめぐりトラブルがあった可能性があるということです。
■ICの防犯カメラに…容疑者の逃走経路

発生からおよそ3か月、3日に逮捕されたクアン容疑者。事件後は、現場のある大阪から関東方面へ移動していたといいます。
その道中、関東にある高速道路では、インターチェンジの防犯カメラに逃走に使われた車を運転する様子が映っていました。
そしてクアン容疑者はその後、東京都内に。7月31日、世田谷区にある防犯カメラに映っていたということです。
警察は2日、クアン容疑者を公開手配。翌日、都内の入管施設に自ら出頭したことで逮捕に至りました。
女性が襲われ、現金600万円などが奪われた事件。
警察は逮捕された4人の認否について明らかにしていませんが、ほかに指示役がいる可能性もあるとみて、詳しく捜査しています。