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“月見商品”にも欠かせない、たまごですが、いま価格の高止まりが続いています。そうした中、一般的なたまごとブランドたまごの価格の差が縮まる現象が見られています。そのワケとは何なのか、取材しました。

■月見商戦始まるも…たまごは“危機的状況”

秋の夜空を彩る月。その季節の訪れとともに始まったのが…月見商戦です。

マクドナルドでは9月2日から、ケンタッキー・フライド・チキンでは先週から“月見”商品の販売をスタートさせました。まさに“秋の風物詩”。欠かせないのが満月のような、まあるい黄身のたまごです。

しかし、たまごは“危機的状況”です。

コモディイイダ SV統括部長 大塩隆一さん
「いま311円。250円ほどで販売できていたものが311円ですから、50~60円上がっている状況です」

2024年ごろから、鳥インフルエンザの流行や生産コストの上昇などにより、たまごの平均価格は上昇。今年3月には過去最高となる309円をつけ、その後も高止まりが続いています。この価格に、お客さんは…。

お客さん
「前は結構使ってたけど、いまはそんなに作らなくなった」

──安いの探している?

お客さん
「そうそう。毎日食べるものだから」

■高価格帯のたまごの販売割合 2割→3割増の店も

一方で、売れ行きに変化が。

コモディイイダSV統括部長 大塩隆一さん
「前は150円ほど差があったが、80円くらいの差になっている。幅が縮まっているので1個上のアッパーな商品、ブランドたまごの方が売れ行きがよくなっている」

高価格帯のたまごの販売割合が2割から3割に増えているというのです。

10個入り397円のブランドたまごを購入したお客さんは…

お客さん
「値段ちょっと高いですけど、夫はいつもこれを…。(値段の差は)100円くらい。あまり変わらない」

■縮まる価格差 ブランドたまご“売り上げ好調”

国内に1700種以上あるという、エサや飼育方法にこだわって作られたブランドたまご。

卵の流通に詳しい専門家によりますと、ブランド卵の販売価格は年間の固定価格で決まるものが多く、競合が激化しているいま、価格を上げづらいといいます。そのため、スーパーなどで価格差が縮まってきているということです。

10種類以上のブランド卵を扱う専門店でも売り上げは好調。去年と比べて3割ほど伸びているといいます。1番人気は…

たまごや新海商事・豊洲千客万来店 木村真美店長
「日光金乃卵は、売り上げ・販売数では5月からトップ」

オレンジ色の黄身が特徴のたまご。6個入りの価格は480円です。

4個入りでお値段なんと2000円のたまごも。土からこだわった農場で平飼いで育てられた親鶏のたまご。甘みとコクが特徴で、シンプルにご飯にのせれば“至高の一杯”が完成します。お客さんは増えているそうで…

お客さん(30代)
「スーパーよりはちょっと高いけど、最近たまご高いので。ブランドたまごって聞いて考えたら買いやすい値段ではある」

決して安くはないものの、手が届かない“高嶺の花”ではなくなってきているようです。

■“夏バテ”状態のニワトリ “産まれるたまごの数も4割減少”

たとえ高くても食卓には欠かせないたまご。価格高騰の要因の1つが“猛暑”です。

福岡県の養鶏場では…

河津憲二朗キャスター(FBS)
「ハアハア言っていますね」

暑さに弱いというニワトリ。“夏バテ”状態で、エサを食べる量が減少。産まれるたまごの数も4割ほど減るといいます。

■ニワトリ“夏バテ”でたまご異変「殻ができない」対策は?

もしたまごを産んでも…

城井ふる里村・専務取締役 徳永英隆さん
「殻ができない状態のやわらかいたまご」

売り物にならないケースも。

そこで、ニワトリにエサを食べてもらうため…

城井ふる里村・専務取締役 徳永英隆さん
「砂糖を精製するときにできる、糖蜜というものです。味より香りでエサの食いつきがよくなるのでこういうものを与えています」

糖蜜で食欲を高め、足りない栄養も補っているということです。

たまごの出番が増える時期。再び“価格の優等生”に戻る日はくるのでしょうか。