Daiichi-TV(静岡第一テレビ)

写真拡大

(静岡市 難波市長)
「これからは、中学校における部活動に代わって『しずおか地域クラブ活動』へ移行進める…静岡市の場合は平日と休日ともに一度に地域クラブ活動に転換しようということです」

静岡市は2027年9月から、平日と休日の学校部活動を「地域クラブ」に移行するのを前に、3日、具体的な内容について発表しました。

静岡市は、部活動と同じ種目ができるようサッカーや陸上、野球吹奏楽など11種目を必須の「指定種目クラブ」として設置。これに選択できる指定種目を加え、中山間地域を除く市内16のエリアにそれぞれの「地域クラブ」が配置されることになります。

また、スケートボードや囲碁といった指定種目以外の種目は、運営団体からの申請を受け市が認定する「個別認定」クラブとして運営される予定です。

保護者の負担金について指定種目については月額4000円を上限に統括団体と協議のうえクラブごとに決定。活動場所は、原則2~3つの近隣の中学校区を合わせたエリア内を想定しているといいます。

(静岡市 難波市長)
「種目数は増えるので選択肢は増えるが場所は自分が通っている中学校でできない場合があるので敬遠するということがあるので、これから募集をかけてみないと わからない状況」

市は来週中に運営団体などの募集を始め、11月中に活動場所や保護者の負担金などを発表し、2027年1月から2月にかけて地域クラブの参加者を募集する予定です。

国のガイドラインでは、2026年度から2031年度までの間に、原則すべての休日の学校部活動を地域に移行することを求めています。

こうした中、掛川市では、静岡県内でもトップを切って8月から休日だけでなく平日も含めた中学校の部活動を廃止し、民間や地域団体が運営する「かけがわ地域クラブ」へ移行しています。

地域クラブでは、これまで部活動にあったサッカーや野球のほかにも、新たにダンスやバドミントンなどが加わり、スポーツ系クラブが19種目、また、文化系クラブとして吹奏楽や美術、料理など20種目が活動しています。

いち早く部活動の地域移行を行った背景について掛川市の担当者は。

(掛川市教育委員会 教育政策課 水谷 忠史 課長)
「児童の数が減っていること、それにともない部活動の維持が難しくなった…学校により部活動の数が多いところと少ないところで選択肢が狭くなるところを解消しようと移行を進めた」

また、課題となっていた指導者の確保について…。

(掛川市教育委員会 教育政策課 水谷 忠史 課長)
「協力してくれている文化財団とスポーツ協会の力が大きい。スポーツ協会は独自のクラブをベースにして各競技団体とのネットワークができていた。その連携を使い中学生向けのクラブの立ち上げができた」

地域クラブに参加した中学生は、この変化をどう捉えているのでしょうか?

(生徒)
「自分の中では、今大切な物になっている。他の人ともかかわれる学校以外で関わりが…楽しい」

(生徒)
「地域クラブの良いところは、他の学校との交流が深まり支えあったり、人間関係とかコミニュケーション力とかがアップした」

(生徒)
「ひとりひとりにきちんとした的確なアドバイスをしてくれて、コーチとのコミニュケーション にもなる。技の向上にもつながる。助かっている」

また、掛川市は民間とも連動し、持続可能な「地域クラブ」を目指し、地域全体で支える仕組みも取り入れています。

(記者)
「こちらの自動販売機は、売り上げの一部が掛川市に寄付され、地域クラブ事業費に充てられるということです」

このほか、サッカー部がなかった掛川市南部地区に新設されたこのクラブでは、市が企業へ協賛を募り、ユニホームを提供するなどの取り組みも行われています。

掛川市が目指す地域クラブの完成形とは…。

(掛川市教育委員会 教育政策課 水谷 忠史 課長)
「基本的には部活動の受け皿とした地域クラブを立ち上げたが、将来的には中学生に限らず幼児から大人、高齢者までのクラブとして市民が参加できる ような形が理想…さらに指導を受けた中学生が指導者として各クラブに帰って くる還元する形。生涯スポーツ 生涯文化という形が確立できれば掛川の地域クラブの完成形」

磐田市のフットサル場で行われていたのは。

ラグビーの地域クラブ活動です。

指導しているのは地元のプロチーム「静岡ブルーレヴズ」のOBやスタッフ。ラグビーと聞くと、タックルなど接触プレーをイメージしますが、この地域クラブでは…。

(ブルーレヴズ SPO☆CULラグビークラブ 下田 風優人 代表)「ぶつかるラグビーではなくて、 ぶつからないラグビーを推奨していて…誰でも気軽に参加できるっていうところを。 意識して活動しています」

磐田市は、9月から学校での休日の部活動を廃止し地域に完全移行。平日の学校部活動も2031年度までに地域への完全移行を目指し、現在は56の「地域クラブ」が活動を行っています。

このクラブは「静岡ブルーレヴズ」が運営していて、主に磐田市内の中学生を対象に火曜・金曜の週2日、2時間ほど活動しています。

この日は20人の生徒が練習に汗を流していました。

時にはコーチのアドバイスを受けて自主的に声を掛け合う場面も。

(コーチ)
「スペース見つけたら、早めにコールしていいテンポのアタックをしよう」

基礎練習が終わると…。

(コーチ)
「赤の人取りにきて」

腰に色のついた「タグ」をつける生徒たち。始まったのは、タックルの代わりに「タグ」をとるスポーツ「タグラグビー」です。本格的にラグビーに打ち込む生徒にとってもプラスになっているようで。

(中学2年生)
「プロラグビー選手という夢を掲げて、再来年、高校から強豪でやっていきたいと思う…この地域クラブはハンドリングスキルが身につくので始めようと思った」

一方、ほかの地域クラブと掛け持ちで活動をする生徒も。

(中学2年生)
「中学生になったばかりの時に、 静岡ブルーレヴズのチームの試合を見て、目の前で選手がトライしてるのを見て、自分もちょっとやってみたいな って思って始めました…思っていたより自分にできることが多くてとても楽しい」

地域全体で、子どもたちの居場所づくりやスポーツができる環境を提供しようと取り組んでいるといいます。

(ブルーレヴズ SPO☆CULラグビークラブ 下田 風優人 代表)
「地域クラブというのは避けては通れない道だと思うので、プロクラブのブルーレヴズの私たちがモデルケースになるように引き続き活動していきたい」