『クローズアップ現代』(NHK)でキャスターを務める星真琴アナ(NHK公式サイトより)

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 9月2日放送の『クローズアップ現代』(NHK)が、物価高に苦しむ中間層の「中流クライシス」を特集。ところが、その “生活苦” の描き方に、視聴者から疑問が噴出している。

「まず映し出されたのは、都内の公園での無料食料配布。清掃会社の正社員ながら、月2回利用する40代男性もいました。

 配送ドライバーの男性はフードデリバリーや買い物代行まで掛け持ち。それでも年収180万円、パート勤務の妻とあわせても410万円前後で、かつて望んだ子どもも『考えないようになった』といいます。

 さらに、2年前に体調を崩してIT企業を退職し、現在はアルバイトで暮らす男性は、一部の人ばかり優遇されていると感じるとして、『そういうところで税金が使われているのは非常に腹立たしい』『私たちを第一優先にしてほしい。不公平感がある』と訴えていました」(経済誌ライター)

 正社員でも食料配布に頼り、仕事を掛け持ちしても将来を描けず、税金の使われ方に怒りを覚える--。次々と映し出される現実に、Xでは、

《対応策などが語られる事もなく、ただただ不安煽るだけの内容》

《憂鬱になってきた》

 との声があがった。

 そんななか、別の意味で視聴者の目を引いたのが、児童福祉関連の正職員として働く20代男性だった。

「この春から基本給が2万円上がり、月収は25万円。税金や社会保険料、家賃、食費などを差し引いた約10万円のほとんどを貯蓄に回し、『貯蓄の量は安心感の表れ』と話していました」(同)

 朝食は抜き、昼はおにぎり。夕食は見切り品などを買い、1週間の食費は6000円。取材した日の主食はちくわを載せたトーストだった。「食べて気絶するぐらい、たくさん食べたい」と漏らすほど切り詰めている。それでも「月10万円近くを貯蓄できる」ことに、Xでは、

《貯金して趣味にも金使って苦しいて言われても…》

《なんだ今日のクロ現は…過去最高にクソみたいな内容じゃないか…受信料返してほしい》

 と疑問の声も一部で上がっていた。

「平均的な収入を得ていても、物価高などで生活に余裕を失う人たちの苦境を取り上げる意義はあります。ただ、それぞれ苦しさも切迫度も違う。そうしたなか、月10万円近く貯蓄できる男性も “中流クライシス” として並べたことで『それで生活苦なのか』という反発を招いてしまった印象です」(同)

 さらに、気になるのは、「苦しい苦しい」で終わってしまったことだ。

「同じ境遇の視聴者が知りたいのは、『自分はこれからどうすればいいのか』でしょう。なぜ暮らしが苦しくなったのか、どんな支援が必要で、どうすれば状況を変えられるのか。そこまで踏み込んでほしかったですね」(同)

 不安を並べるだけでなく、その先を示してほしかったが……。