品質や利便性を重視する中国の果物消費、海外ブランドも市場拡大に熱視線
8月26日から28日にかけて、2026年中国国際フルーツ展(CHINA FRUIT)が上海市で開催されました。今回の展示会には世界60以上の国と地域から約300社の出展者が参加し、世界各地の高品質な生鮮果物、品種改良、収穫後処理、コールドチェーン物流、サプライチェーンサービスなど、果物産業のバリューチェーン全体にわたる製品やサービスが一堂に会しました。
中国国際フルーツ展は2021年の初開催以来、世界の果物産地、業界団体、サプライチェーン企業、そして中国の専門バイヤー向けに交流・協力のプラットフォームを提供し続けています。中国市場に長年注力してきた国際的な青果企業・ドールは、バナナやパイナップル、カットフルーツなどの製品を出展しました。チリ果物輸出業者協会の担当者は、中国の消費者の健康的なライフスタイルや高品質な生鮮果物へのニーズが高まるにつれ、チリ産のチェリー、ブドウ、リンゴなどの生鮮果物が中国市場で人気を集めていると述べています。
会場で発表された『中国果物消費行動・トレンド洞察報告』によりますと、中国の消費者における生鮮果物の消費シーンは「日常のニーズ」から「情緒・社交的価値」へとシフトしています。ドール中国のビジネス統括責任者である李洋氏は会場でのインタビューで、近年の中国の果物消費には3つのトレンドが現れていると分析しています。
1つ目は品質重視です。中国の消費者はますます成熟し、果物の産地や生産元に関する情報を自ら調べるようになっています。これにより、サプライヤーやブランド側も高品質な果物に一層注力するようになっています。2つ目は消費シーンの多様化です。果物はそのまま購入されるだけでなく、カットフルーツ、フルーツティー、ベーカリーなど多様な形態へ広がり、朝食や贈答、スポーツなど、より具体的な消費シーンに浸透しています。3つ目は利便性です。小包装やすぐに食べられる手軽さなど、利便性へのニーズがますます高まっています。
こうした変化を背景に、果物業界では製品やマーケティングの革新が続いています。中国は世界最大の果物生産・消費国の一つです。シンクタンクの前瞻産業研究院が発表した報告書によりますと、中国の果物小売市場の規模は安定した拡大を続けており、2021年の1兆2028億元(約28兆6000億円)から2025年には1兆5125億元(約36兆円)へと成長しました。(提供/CGTN Japanese)

