こうした状況の中、ザ・クエイル・ア・モータースポーツ・ギャザリングの人気は沸騰の一途をたどっている。チケットの入手は極めて困難だが、一歩足を踏み入れれば、そこは別世界。会場内のレストランやカフェでの飲食はすべて無料、ブランドが提供するホスピタリティを存分に味わえる。新車発表の瞬間に立ち会い、世界のエグゼクティブたちと肩を並べる。チケットは数千ドルと高価で入手困難を極めるが、一歩足を踏み入れればそれ以上の価値がある別世界だ

もちろん、イベント全体を楽しむためには、事前の綿密な計画が不可欠だ。北米モントレーはロサンゼルスとサンフランシスコの間に位置し、日本からのアクセスも悪くない。サンフランシスコやサンノゼへの直行便を利用し、そこからレンタカーで向かうのが一般的だ。しかし、世界中から人が殺到するため、航空券やホテルの価格は高騰する。来年の開催日程はすでに発表されているため、参加を検討している読者は、一刻も早く、少なくともホテルだけでも押さえておくことを強くお勧めする。

モントレー・カー・ウィークの真髄を味わうなら、木曜日の早朝に行われる ツアー・デレガンス は見逃せない。日曜日に行われる最高峰のイベント ペブルビーチ・コンクール・デレガンス の出走車両が、モントレー半島からカーメル湾沿いにかけてパレードランを行うのだ。100マイルほど(約160km)のコースを、歴史的な名車たちが自走する姿は圧巻の一言。無料で観覧できることもあり、早朝から沿道には多くのファンが詰めかける。

そして、モントレー市街地ではRMサザビーズやグッディング、ブロードアローといった主要なオークションハウスによるプレビューが開催される。入場料さえ払えば、何日でも、何時間でも、世界最高峰のコレクターズカーを間近で観察できる。これもまた、モントレーならではの贅沢な時間だ。

金曜日は、前述した ザ・クエイル・ア・モータースポーツ・ギャザリング の日だ。チケットを入手できた幸運な読者は、世界最高の自動車ガーデンパーティーを堪能してほしい。さらに、週末にかけては、ラグナ・セカ・スピードウェイで ロレックス・モントレー・モータースポーツ・リユニオン が開催される。今年、この由緒あるサーキットで大きな注目を集めたのは、日本のモータースポーツへの賛辞 というテーマだ。1991年のル・マン優勝車マツダ787Bと、2018年のトヨタTS050ハイブリッドが並んで展示され、日本の技術力が世界でどう評価されてきたかを示す、日本人として非常に誇らしい瞬間であった。