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ネパール中国の国境地帯を襲った大規模な土石流は、発生から1週間がたちました。最新の発表で死者は1100人を超え、日本人5人を含むおよそ5400人の行方がわかっていません。その難を逃れた人が当時の緊迫した状況を語りました。

■「もう私の人生は終わりなんだと思いました」

響き渡る轟音。別の映像では人々が山の斜面に上がり、避難している様子が映っています。その眼下には濁流や壊れた建物などが見えます。

ネパール中国の国境地帯で発生した大規模な土石流。これらの映像を撮影した人たちに2日、話を聞くことができました。

土石流から避難した男性「あんな大きな洪水は見たことも考えたこともありませんでした。もう私の人生は終わりなんだと思いました」

男性らは水力発電施設に勤める技術者で、当時、崩落が起きたとみられる場所からおよそ40キロにある施設で働いていました。そこは土石流が通ったすぐ近くです。

土石流から避難した男性「上流の別の事務所から洪水発生の連絡を受けました。本当に来るのか半信半疑でしたが、近くの橋にも水がかぶるほどの大きな水が押し寄せてきて、仲間と一緒に必死に逃げました」

土石流から避難した男性「横は崖になっていて、よじ登れない場所でしたが、そこをなんとか後ろから押してもらい、上に登った人が下の人の手を引っ張り、必死で登りました。何度も落ちてしまい、その時、背中まで水が迫ってきて石や泥がかかりました。必死の思いで引っ張ってもらい、壁を登り、必死で逃げました」

男性らは、間一髪で避難することができましたが、複数の水力発電の関連施設で少なくとも639人の作業員らが行方不明になっています。

土石流から避難した男性「泥もすごくて、逃げられなかった人もいます。1週間となりましたが、いまもつらいです」

■“桁外れな規模”の土石流…“時速167キロ”

発生から1週間。最新の発表で死者は1100人を超え、日本人5人を含むおよそ5400人の行方がわかっていません。

100キロほど下流まで押し寄せたとみられる土石流。崩落が起きたとみられる場所からおよそ22キロ地点にある中国との国境検問所を直撃しましたが、2日、その時の“威力”が明らかになりました。

ネパール環境学会の報告によりますと、検問所を襲った土石流は“時速167キロ”。100メートルを2秒ほどで進む速さだったといいます。また、崩れ落ちた岩や氷は1億から2億立方メートルと推定されていて、これは東京ドーム80個から160個分です。

“桁外れな規模”で甚大な被害を引き起こした土石流。ネパール国内の被災者は160万人にのぼっています。

(9月2日放送『news zero』より)