大のフットボール好きとして知られるブラッド・ピット。2026年W杯では複数試合をスタンドで観戦した。(C)Getty Images

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 米誌『エスクァイア』のインタビューで、ハリウッド俳優のブラッド・ピット(62歳)が以下のように語り、ブラジル国内で大きな反響を呼んだ。
 
「今回のワールドカップのラウンド・オブ32、パラグアイ対ドイツ戦をテレビで観ていたら、パラグアイの選手が、まるでチェーンソーで切断されたかのように脚を押さえ、布人形のようにピッチを転げ回っていた。ファウルが欲しいのはわかるが、これまで私が見た中で最低、最悪の演技だった。
 
 フットボールで審判からファウルの判定を引き出すことが重要な要素であることは、私も知っている。しかし、選手には助けが必要だ。この私が、直々に演技指導をして差し上げたい。
 
 そして、この授業の最初の生徒に、ネイマールを指名したい。
 
 彼はピッチ上でバレリーナのようにプレーするが、あえて抑え気味に演技すること、そして頻繁にやりすぎないことを提案する。そうすれば、よりリアルに見せることができる。カリキュラムはすべて用意してある」
 
 もちろん、冗談混じりのコメントだった。
 
 ブラッド・ピットはフットボール愛好家として知られ、リオネル・メッシの大ファンでもある。2026年W杯でも、複数の試合をスタンドで観戦した。
 
 このブラッド・ピットの発言に対し、ブラジル国内のメディアの大部分は「彼の言う通りだ」と肯定的。「できれば、その授業を2022年W杯の前にしてほしかった。そうすれば、ネイマールがあれだけ世界中の人々から嘲笑されることはなかったはず」という声もあった。
 
 その一方で、「ネイマールのシミュレーションだけに焦点を当てて皮肉を言うのは正しくない。彼のキャリア全般にもっと敬意を払うべきだ」という批判もあった。
 
 ブラッド・ピットのコメントについて、ネイマール本人からの反応は伝えられていない。
 
 彼のことだから面白がっているはずだが、これまで「自分はシミュレーションなんかしない」と言い張ってきた手前、「演技指導をお願いします」とも言いにくいのではないか。
 
文●沢田啓明
 
【著者プロフィール】
1986年にブラジル・サンパウロへ移り住み、以後、ブラジルと南米のフットボールを追い続けている。日本のフットボール専門誌、スポーツ紙、一般紙、ウェブサイトなどに寄稿しており、著書に『マラカナンの悲劇』、『情熱のブラジルサッカー』などがある。1955年、山口県出身。 

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