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 米移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は1日(日本時間2日)、エンゼルスのオーナー、アート・モレノ氏(80)が、NFLラムズなどを所有する米実業家スタン・クロエンケ氏(79)に球団を売却することで合意したことについて報じている。

 同サイトが引用した米スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」の報道によると、今回の取引ではエンゼルスの球団価値が40億ドル(約6408億円)と評価された。先ごろパドレスが売却された際の39億ドルを上回る。ただし、クロエンケ氏が取得するのはモレノ氏の過半数の持ち分で、球団の全株式ではなく、少数株主は引き続き残るという。

 正式な売却手続きは2027年第1四半期に完了する見通し。モレノ氏は声明で「モレノ家にとって、23年間にわたりエンゼルスを預かってきたことは名誉だった。KSE(クロエンケ・スポーツ&エンターテインメント)の経験と成功を考えれば、球団にとって最良の次期オーナーであると信じている」とコメントした。

 モレノ氏は球団がワールドシリーズを制した翌年の2003年に、1億8400万ドルでエンゼルスを買収した。就任後しばらくはプレーオフ進出を重ねたが、14年を最後にポストシーズンから遠ざかり、15年を最後に勝率5割以上も記録していない。18年から23年までは大谷翔平投手(32)とマイク・トラウト外野手(35)という球界を代表する2人のスターを同時に擁しながら、一度もプレーオフに進出できなかった。

 近年はモレノ氏の球団運営に対する批判が強まっていた。不動産業で財を成したクロエンケ氏は、NFLラムズのほか、NBAナゲッツ、NHLアバランチ、MLSコロラド・ラピッズ、イングランド・プレミアリーグのアーセナルなどを傘下に置く。エンゼルスが加われば、世界でも有数の巨大スポーツ事業を展開するオーナーとなる。