RKC高知放送

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高知県大豊町で江戸時代から続くとされるお盆の伝統行事「施餓鬼舟」がおこなわれ、提灯の明かりが川面に揺れる幻想的な風景が広がりました。

大豊町大田口地区。
8月28日、地域を流れる吉野川の河原には、巨大な筏がつけられていました。
「施餓鬼舟」と呼ばれ、地元の人たちがこの日の朝、山で切り出した丸太や竹で作ったものです。

午後5時すぎ。地元の人が集まり、筏を飾りつけていきます。

■ 大田口地区・小嶋雅彦区長
「毎年、仕事休んででもやる。この日のために色々準備してますので、夏の終わりの最後のお祭りっていう感じ。もう、ぎりぎりで、もうやれるようにやるしかないというところですね」

「施餓鬼舟」は、大豊町で江戸時代から始まったとされるお盆の伝統行事で、先祖や無縁仏、川で亡くなった人たちを祀るために提灯をつるした筏を流します。

かつては様々な集落が筏をつくっていましたが、少子高齢化が進み、現在は大田口と豊永の2か所だけとなりました。

施餓鬼舟は4メートル四方の筏の中心に高さ10メートルの竹を立て、400個のちょうちんを吊るしていきます。

夕闇が濃くなってきた午後7時。ちょうちんで彩られた2つの筏が河原を離れ、吉野川を下っていきました。

夜の川面に浮かび上がった魂を鎮める灯り。
この日は、県外からも見物客が訪れ、幻想的な光景に見入っていました。

■ 見物客
「地元がここなんですが、15歳までここにおって、結婚して県外におって、だから60何年ぶりに今見て、ものすごい感動している。過疎化したりいうても、やっぱりこうやって残っているということは、やはりありがたい。みんなが頑張っている証拠だと思う」

地域の人たちがつないだ伝統の灯りは、2026年も夏の吉野川を照らしながら魂を導いていきました。