続くレアル・マドリー戦も苦い夜となった。古巣を相手に自身の価値を証明したい舞台だったが、見せ場と言えるのはオヤルサバルへ通した決定的なラストパスくらい。後半、チームが失速するなかでタケの存在感も次第に薄れていった。

 失点の起点になったとしてタケを批判する声もあるが、それは酷な見方だ。2失点目は背後からボールを奪われ、ファウルを要求するも取られなかった1分後に生まれ、3失点目は鋭い仕掛けでゴールライン深くまで切り込みながらクロスを上げきれず、その直後にオスカルソンとベイティアのミスが重なってゴールを許したに過ぎない。

 タケは本来の姿ではない。いや、結果が出なくとも決して戦う姿勢を捨てないという意味では、常にピッチに存在している。だが、ワールドクラスに達する数少ないタレントとして、ラ・レアルが彼に求める基準からは遥かに離れている。

 今のタケは呼び出しのコールに応じる気配はない。しかし我々は復活を待ち続けている。その真価を知る者は、彼が再び懐疑論者たちを黙らせる瞬間を信じて疑わない。その時は、そう遠くないはずだ。

取材・文●ミケル・レカルデ(ノティシアス・デ・ギプスコア)
翻訳●下村正幸

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