「カレーと結婚した」一条もんこさん(48)が結婚を選んだ理由 「女性として誘っていいですか」の言葉で…
人生いろいろ、家族もいろいろ、幸福の形もいろいろ。近年、「結婚がゴールではない」という声も大きくなりつつあるとはいえ、ゴールインした二人には幸せになってほしいと思うのが人情というものだろう。
そして、そのゴールに到達するまでには、十人十色のドラマがあるのは言うまでもない。目下、幸せに包まれているカップルにエールを送りつつ、出会いから現在までを根掘り葉掘り聞いてみる「令和の結婚事情レポート」。
今回登場していただくのは、カレー研究家の一条もんこさん(48)と、獣医師のAさん(47)。
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【写真を見る】グラビアアイドルもしていた20代の頃の一条もんこさん(48) 獣医師のAさんとの2ショット写真も
カレー研究家の一条もんこさんが5月27日、自身の著書とSNSで結婚を発表した。同日発売の『一条もんこのカレ〜なる人生』で明かしたお相手はAさん。獣医師である。「カレーと結婚した」ほどの決意で生きてきた彼女と、「男一人で生きよう」と純粋に料理教室を探した彼。

そんな二人が交わるのだから人生は面白い。
2020年3月、もんこさんはスパイス料理教室を開講した。映画「スパイスより愛を込めて。」のカレー監修やテレビ番組出演などで知名度は高く、生徒はもんこさんを知る人がほとんどだ。
Aさんは23年1月に参加。
「スパイスの小瓶を並べてカレーを作るのに憧れて。料理教室をネットで探していてヒットしたんです」
この時点で全く彼女のことを知らず、第一印象は、「ものすごく元気な先生」。一方で彼女には「私のことを知らずに来た生徒さんは初めて」と新鮮に映っていた。
Aさんは、もんこ先生実演の料理を撮影し、メモして自宅で再挑戦。常連の生徒が先生に「基本的な10種類のスパイスセットをあげたら?」と進言したくらい熱心だった。
後日、彼は「カルダモンを買いたい」と先生に相談。教えられた東京・新大久保の「イスラム横丁」へ。
ところが言葉がうまく通じず「ビッグカルダモン」を購入したが、実は名前は似ていても全く別のスパイスで、先生に知らせたところ、「今度はちゃんと見てあげます」と返事があった。
交際は極秘に
3月半ば、二人で買い出しのため、当時Aさんが住んでいた横浜の中華街へ。
この時、彼の放った言葉がもんこさんの心を動かす。
「たまにはカレーじゃないもの食べに行きませんか」
それまで誰かに食事に誘われてもカレー、もしくは「おいしいカレー屋さん教えて」と頼まれることがほとんど。彼女は「人間として認められた気がした」といい、彼の「格段に玉ねぎのみじん切りが下手」な点にも気を引かれながら、まだ「カレーと結婚している」キャラを崩す気はなかった。
彼のよく知る焼き鳥店での食事を終えた帰り道。駅の改札で「今度は女性として誘っていいですか」と意思を見せたAさんにドキドキを隠せなかったもんこさん。電車内で「付き合ってほしい」と迫られたが、彼がかなり酔っていたため返答を保留。改めて3月末、中目黒へ花見に行った際の「結婚前提に付き合ってください」という彼の言葉に「はい」と大きくうなずいた。
編集者と相談して“カレー界隈のみんなのもんこ”キャラで進めていた冒頭の著書の発売まで交際は極秘に。家族とごく親しい友人以外には知らせず過ごした。
「人に作ってもらうカレー以上においしいものはない」
こうして結婚を見据えてきた中、彼女の誕生日前日の24年12月14日、横浜中華街へ。投宿したホテルにバラの花束やバルーンが。ポケットから指輪を取り出した彼がひざまずいてパカッ! そして「結婚してください」。
「漫画の世界のことと思っていたのに私にもやってくれるんだ」と感激した彼女は涙を必死にこらえながら「はい」。彼女の地元・新潟県を訪れて両親に報告。娘が結婚しないと思い込んでいた両親は泣いて喜んだ。
25年2月、誰にも見つからぬよう、深夜に二人だけで家具を運び入れ、同居を開始。身内ら20人を招いて同年5月9日に小さな式を挙げた。1年後の同じ日に入籍。もんこさんは「結婚を発表できてより自分らしくなれた。20代だったら決断できなかったけど、みんなお祝いしてくれて。48歳でよかった」ほほ笑む。
お互いまとめて休みを取れず、新婚旅行もまだだが「いつかは海外にも行きたいね」(もんこさん)。
仕事後、疲れて帰ってくる彼女のために彼がカレーを作って待つことも。「人に作ってもらうカレー以上においしいものはありません」とは彼女の弁だ。それはそれは、ごちそうさまで。
「週刊新潮」2026年8月27日号 掲載
