ネパール国境の大規模土石流、死者469人に…日本人5人含む外国人517人が行方不明
【ビドゥール(ネパール中部)=青木佐知子】ネパールと中国の国境地帯で発生した大規模な土石流で、ネパールの警察当局は、28日朝(日本時間28日午前)時点の死者が469人になったと発表した。
現地では多くの道路や通信が遮断され、中国側と合わせて1400人以上に上るとみられる行方不明者の捜索は難航している。
行方不明者はネパール側だけで外国人517人を含む977人となっている。
日本の外務省によると、日本人5人と連絡のとれない状態が続いており、ネパール観光当局が公表した安否不明者リストにも日本人5人の名前が記載されている。リストによると、5人は全員ヤマモト姓で、男性のハヤトさん、リュウトさん、トシタカさんの3人と女性のカナコさん、カヨコさんの2人。首都カトマンズ近郊の旅行会社によると、5人は夫婦と子供3人の家族とみられる。
中部ヌワコート郡ビドゥールの被災現場を視察したネパールのバレンドラ・シャー首相は27日、SNSで「厳しい状況が続いている。捜索と救助活動を最優先とする」と述べた。
ボテコシ川の支流で土石流が起きた中部ビドゥールでは28日、建物の周りのがれきを重機で掘り起こし、捜索が続いている。川沿いの住居の3階に住むシタ・アディカリさん(70)は「部屋が揺れて洪水に気付いた。隣家の庭が泥水で覆われ、自宅の1階まで迫っていた。普段は我が家からは川は見えないのに」と土石流が起きた際の恐怖を振り返った。
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【カトマンズ=水野哲也】カトマンズ市内の病院には28日朝、行方不明者の家族らが、安否の情報を求めて集まっていた。入り口には行方不明者や搬送されたけが人の名簿が置かれ、家族らが不安そうな表情で確認していた。

被災した水力発電所の工事現場で働いていた息子(20)と連絡がつかなくなっているという母親(40)は、発生直後からカトマンズ市内の病院を何か所も回り、息子に関する情報を探したが、手がかりは見つかっていないという。
「(息子に)何が起きたのか、どこにいるのか分からない。とにかく今は生きていてほしい」と悲痛な表情で話した。
