女子高跳びで38年ぶり県記録更新 大学生ジャンパーの強さの秘密と素顔【徳島】
38年間更新されていなかった、女子走り高跳びの県記録。
この記録が、2026年5月に更新されました。
更新したのは、22歳の大学生ジャンパー。
さらなる高みを目指し跳び続ける、彼女を取材しました。
徳島市出身で、四国大学の陸上部に所属する佐藤安里紗さん22歳。
彼女は2026年、快挙を成し遂げました。
5月に広島県で行われた中四国インカレ。
佐藤さんは女子走り高跳びで出場すると、1メートル78センチを跳び見事優勝。
佐藤さんが跳んだ1メートル78センチは、彼女の身長である1メートル69センチよりも、9センチも高いんです。
(四国大学 陸上部・佐藤安里紗さん)
「県記録更新を目標に頑張ってきたので、やっと更新できたっていう思いもあった」
「監督がそれまでずっとサポートしてくれたので、はやく直接『ありがとうございました』って伝えたかった」
県記録の更新について、佐藤さんを指導する中田恵陸監督は…。
(四国大学 陸上部・中田恵陸 監督)
「38年前の県記録は昭和時代の記録。すごい偉大なことをしたんやなって嬉しく思いつつ」
「これから1メートル80センチにも挑戦できる力があるんじゃないかって、今後が楽しみになる試合だった」
この日、佐藤さんの姿はグラウンドにありました。
入念にストレッチやアップをこなした後、9月に神奈川県で開催される全日本インカレに向けて、強い日差しが降り注ぐ中、練習を行います。
(四国大学 陸上部・中田恵陸 監督)
「いつものイメージで、とりあえずやってみよか」
「流れ自体は悪くはない、この辺の(お尻)筋肉を使えるような感じで。流れは良い」
気温32度。
厳しい暑さの中、休憩を挟みながら練習に励む佐藤さん。
監督からアドバイスを受けつつ、成功と失敗を繰り返しながら跳躍に挑戦していきます。
跳躍1本1本を、自身の携帯で撮影し見返す様子も。
(四国大学 陸上部・佐藤安里紗さん)
「自分の中でベストの動きが鮮明にあって、その動きと照らし合わせて」
「今日ちょっと腰高いなとか、ちょっとスピードがはやすぎるなって(映像を見て)調整している」
佐藤さんが走り高跳びを始めたのは、中学2年生の時。
経験者だった母の勧めがきっかけでした。
(四国大学 陸上部・佐藤安里紗さん)
「中学生から陸上を始めた。母から『(走り高跳び)やってみたら』って言われたのでやってみた」
「跳んだ時にフワッて浮遊感を感じるところが、非日常で楽しい」
高校3年生の時には、インターハイで8位入賞するなど、県内でも一目置かれる存在に。
しかし、大学入学後は成績が思うように伸びず、スランプに陥りました。
(四国大学 陸上部・佐藤安里紗さん)
「1・2年生の頃は環境が大きく変わり、なかなか環境に順応できなかった」
成績が伸び悩む中、3年生で主将に就任。
これが佐藤さんにとって、大きな転機となりました。
(四国大学 陸上部・佐藤安里紗さん)
「高校生の時は、自分の競技だけに集中して陸上やっていたけど」
「(主将になってからは)まわりの人の記録や動きを見るようになって、たくさん学ぶことができて、成長できたと感じている」
主将となり、周囲への気配りや会話から、競技に取り組む姿勢や、競技上達のヒントを吸収した佐藤さんはスランプを脱出。
全日本インカレや四国選手権などの多くの大会で輝きを放っています。
そんな佐藤さんについて、練習後、食事中だった陸上部の皆さんに話を聞きました。
(後輩)
「各大会で絶対コンスタントに、絶対的な強さを見せてくれる」
「キャプテンとして、しっかりと跳躍を決めてくれるところがいつもかっこいい」
「全カレなどで見て入学前から知っていた。高跳びの競技面が尊敬できる。あとは可愛い」
今やチームの主将として、多くの後輩から慕われ、信頼の厚い佐藤さん。
9月には、2025年3位だった全日本インカレを控えています。
目指すは自己ベストと、県記録より3センチ高い1メートル81センチの跳躍成功です。
(四国大学 陸上部・佐藤安里紗さん)
「次の全日本インカレでは、一発で跳ぶことを意識して、1メートル81センチを跳んで自己ベストを更新し優勝して、みんなに胸を張って(良い結果を)報告できるようにしたい」
越えられなかったバーも苦しかった日々も乗り越え、佐藤さんはきょうもその先にある、更なる高みを目指し跳び続けます。
「全カレ頑張るぞ!」
「おー!」
