“ここからが日本の正念場” ICC赤根所長 日本政府に何を求めた? 「温かい心にほろっと」エピソードも
ICC(=国際刑事裁判所)の赤根智子所長が、トランプ政権によって制裁対象に指定されてから初めて記者会見に臨み、いまの思いを語りました。小栗泉・日本テレビ特別解説委員が解説します。
■“弱腰”との批判も...赤根所長は日本政府に何を求めた?

――今回の赤根所長への制裁に対する日本政府の対応が弱腰だとの批判もありましたが、赤根所長は26日の会見で日本政府に何を求めたのでしょうか?
小栗泉・日本テレビ特別解説委員
「赤根さんは、高市総理と茂木外務大臣が制裁は『日本政府の立場と相いれない』と表明したことは、自分やICCに力を与えてくれるもので感謝していると述べました」
「その上で、『自分は外交の専門家ではない。日本政府がどう外交を進めていくか、私がとやかく言うことではない』とも話しました」
「つまり、当初の『残念だ』、英語では「Unfortunate」という弱い表現だったことにはもはや触れず、日本政府への批判の声に自ら終止符を打った形です」
「その上で、赤根さんは、日本が、ここで踏ん張ってICCを支えていけるか、『ここからが正念場』だと強調し、「法の支配」を外交の柱として掲げてきた日本の動きを『世界が注目し、期待している』と、未来に目を転じてこれからの日本政府への期待感を強調しました」
■セキュリティーに囲まれる日々 「温かい心にほろっと」のエピソードも

小栗・日本テレビ特別解説委員
「実は、赤根さんはICCの裁判官時代にロシアのプーチン大統領に逮捕状を出したことで、ロシアから指名手配されていることもあり、セキュリティーに囲まれる日々を送っているそうなんですが、今回の制裁が発表されたあとのこんなエピソードで会見を締めくくりました」
ICC(国際刑事裁判所)赤根智子所長
「セキュリティーの人たちが私の送り迎えで私の家の前に着いたときに、いきなりたくさんのひまわりの花束を差し出して『少し気持ちが和むといいと思いまして』って言ってくれた」
「私はある意味いろいろアタック(攻撃)されることには強いが、温かい心にはほろっとしてしまって、そういう意味で うちで号泣してしまったこともある」
「これからもご支援のほどよろしくお願いいたします。日本の政府にも大きな期待を抱いていますし、世界からも注目が集まっているところです。ここがすべての締約国そして私たちの正念場だと思う。ありがとうございました」
(8月26日放送『news zero』より)