「昨日より賢くなる! 知識の腕試し」では、さまざまな書籍の内容をもとに、ちょっぴり難しいクイズを出題します。答えには、もちろん書籍に基づいた解説つき。なんとなく知っていたことの背景を学んだり、意外な事実に出会ったり、クイズを楽しみながら教養を深められます。もっと詳しく知りたくなったら、ぜひ出題元の一冊を手に取ってみてください。

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『「遮熱」超入門』


 記録的な猛暑が続き、熱中症対策やヒートアイランド現象の抑制が社会課題となる中、注目を集めるのが「遮熱」と「断熱」の技術です。『「遮熱」超入門』(講談社)の著者・野口修平氏は、熱の仕組みを解き明かし、建物や都市の温度上昇を防ぐ画期的なアイデアを提示しています。正しい知識を身につけ、暑さから命と暮らしを守るヒントを学びましょう。

 そんな本書をより理解するために、5問のクイズを用意しました。ぜひ挑戦してみてください!

参照:P18~21

Q:「熱」と「温度」の関係について、正しい説明はどれでしょう?

① 熱と温度は、まったく同じもの

② 熱とは、高温側から低温側へ移動するエネルギーである

③ 熱は、低温側から高温側へ自然に移動する

④ 温度差がなくても、熱は必ず移動する

※答えはこの下にあります































A:②

解説:温度は物体の状態を示す尺度であり、熱は温度差によってエネルギーが移動する性質があります。熱は基本的に、温度の高い側から低い側へ移動します。

参照:P22~23

Q:熱が移動する3つの方法として、正しい組み合わせはどれでしょう?

① 伝導・対流・輻射

② 加熱・冷却・保温

③ 蒸発・凝固・融解

④ 反射・吸収・発光

※答えはこの下にあります































A:①

解説:熱の移動には「伝導」「対流」「輻射」の3種類があります。物質の接触によって熱が伝わるのが伝導、空気や水などの移動によって運ばれるのが対流、電磁波として移動するのが輻射です。

参照:P24~25

Q:気温が同じでも、日向より日陰の方が涼しく感じられる主な理由はどれでしょう?

① 日陰では空気中の酸素が増えるから

② 日陰では湿度が必ずゼロになるから

③ 太陽から体に届く輻射エネルギーが遮られるから

④ 日陰では体温が自動的に下がるから

※答えはこの下にあります































A:③

解説:人が感じる暑さは、気温だけで決まるわけではありません。日向では太陽からの輻射エネルギーが体に届きますが、日陰ではそれが遮られます。そのため、同じ気温でも体感温度に差が生まれます。

参照:P52~53、P84~87

Q:「断熱」と「遮熱」の違いについて、正しい説明はどれでしょう?

① 断熱は熱の移動を遅らせ、遮熱は輻射エネルギーを反射する

② 断熱と遮熱は、名称が違うだけで仕組みは同じ

③ 断熱は熱を反射し、遮熱は熱を内部にため込む

④ 断熱も遮熱も、室内の熱を完全に消滅させる

※答えはこの下にあります































A:①

解説:断熱材は、主に伝導による熱の移動速度を遅らせるものです。一方、遮熱材は輻射エネルギーを反射し、建物が熱を受け取る量そのものを減らします。つまり、断熱は「伝わるのを遅らせる」、遮熱は「受け取らないようにする」という違いがあります。

参照:P122~125

Q:スポットクーラーを室内で使う際、部屋全体がかえって暑くなる可能性があるのはなぜでしょう?

① 冷たい風が床にたまるから

② 排気の熱が室内へ放出されることがあるから

③ 室内の湿度が必ず100%になるから

④ 屋外の空気をすべて室内へ取り込むから

※答えはこの下にあります































A:②

解説:スポットクーラーは冷風を出す一方、熱交換によって生じた排熱も放出します。排気をダクトなどで屋外へ逃がさなければ、その熱が室内に広がり、局所的には涼しくても、空間全体では暑くなる可能性があります。