女子建築設計株式会社の代表で一級建築士の大津美奈子氏が、YouTubeチャンネル「【女子建築設計一級建築士事務所】女ゴコロくすぐる家づくり」にて「【2026年リフォーム補助金】プロがやってる裏技|トリガールームを事務局に直電確認」を公開した。動画では、2026年のリフォーム補助金制度「みらいエコ住宅2026事業」の概要と、補助金を活用するための重要な概念「トリガールーム」について解説している。

大津氏はまず、本制度の対象となるのが「2016年12月31日以前に新築されたことを、登記事項証明書で確認できる住宅」であると説明。予算300億円に達した時点で受付が終了するため、「早い者勝ち」であると強調する。そして、補助金を受けるための条件として、必ず工事の着工前に工事請負契約を締結する必要があると注意を促した。

動画の大きな特徴は、補助金を受けるためのスイッチとなる「トリガールーム」という概念の解説にある。これは、外皮に面する開口部を持つ特定の一室を選び、定められた組み合わせの「要件化工事」を行うものだ。大津氏は、補助金を受けるための最低条件となる要件化工事を「お店に入るための入場チケット」、それをクリアしたあとに補助額の算定対象となる「補助対象工事」を「注文できるメニュー」に例え、複雑な制度の仕組みを分かりやすくひも解いている。

さらに、トリガールームを選ぶ際のポイントとして、「窓が少ない、または小さい」「狭い部屋」を選ぶことで、工事範囲や必要な断熱材の量を抑え、コストを軽減できる可能性があると指南。また、マンションなどの場合、トリガールームの天井が上階の住戸に、床が下階の住戸に接していれば、その部位の断熱改修が行われたものとみなせる場合があるという。必要な断熱部位を減らせる可能性について、事務局へ直接確認した情報も共有した。

動画の収録当時は、ナフサ価格の影響などにより、断熱材をはじめとする建築資材の価格や供給が不安定な時期だった。こうした状況を踏まえ、大津氏は断熱材の施工だけに頼らず、窓の断熱性能を高めることで要件を満たす方法についても紹介している。なお、現在は資材の価格や供給状況が当時より落ち着いているほか、必要な工事の組み合わせは窓の性能区分や住宅の条件によって異なる。

最後に大津氏は、「お金もらうことばっかりに必死になって、本当の目的を忘れてはいけない」と述べる。補助金を受け取ることだけを目的にするのではなく、快適で省エネな暮らしを実現するための制度であることを改めて伝え、視聴者の理解を深める内容となっている。

※補助金の申請期限や対象条件は、予算の執行状況や住宅、使用する製品などによって異なります。利用を検討する場合は「みらいエコ住宅2026事業」の公式サイトまたは登録事業者へ最新情報をご確認ください。

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