何か華やかなことがあるだろうと勝手に期待して訪れたFC町田ゼルビアの国立開幕戦で「勝つことが最大のファンサービス」を体験の巻。
妥協なき便乗!
本日はお出掛けの記録です。最近はすっかり「1日1案件」という行動力になっており、土曜日を全休に充てたあと日曜日の夕方くらいになってようやくムクリと動き出す始末ですが、生存報告くらいの気持ちで散策の記録をしておこうと思います。
今回向かいましたのは日曜日の夕方にムクリと動き出しても到達できる距離感にある国立競技場。サッカーJ1リーグのFC町田ゼルビアと浦和レッズとの試合に行ってきました。「あれ?先週も行ってなかったっけ?」という話もあると思うのですが、行ける範囲で行ってもいいなと思ったのが国立くらいだった、という末期的なチョイスでもあります。ほら、国立って行けば何か華やかなことがありそうじゃないですか。
しかし、その期待は大きく裏切られます。いや、勝手に期待し過ぎていたのでしょう。国立競技場で今季のホーム開幕を迎えるのであるからして、先週の横浜FCのような常軌を逸…盛りだくさんの出し物はないにしても、ちょっと芸能人のひとりくらいはくるんじゃないの国立開催なんだしJリーグもそれぐらいのプレッシャーはかけてくるでしょ最低5万は集めろよ的なことを勝手に思い込んでいた、そう認識しました。
なんとそこにはさまざまな便乗で華やかさを装いながらも、本質的には驚くほどシンプルな「サッカーJ1リーグ」が広がっていたのです。「サッカー見に行こうぜ!」って誘われたときに「きっとこんな感じなんだろうなぁ」と思うものだけが真っ当に展開され、それ以上でもそれ以下でもなかった一夜。それに対して、りくりゅうの婚約発表を聞いたときくらいのサラッと感で「ですよねー」と思えないのだとすれば、それは僕が1000%悪いのです。サッカーJ1リーグを見に行って、サッカーJ1リーグがやっていたのだから、それに何の間違いがありましょうや。国立だからって勝手に大祭りを期待して申し訳ございませんでした。
↓撮るほどのオブジェもないので看板前芝生が休憩所に!
↓一応、巨大バナーやら柱の装飾やらはありました!
↓これはJリーグ×ポケモンコラボが用意したバナーです!
会場の周辺を巡っていくと、Jリーグの試合で出ていそうなキッチンカーとかがたくさん並んでいます。内容よくわからずでしたが「町田ジェラート」なんて地場産風のお店などもあったりして、なかなか賑わっている様子。フードコート案件として見れば種類や店数も多く、充実しているなと思います。ただ、ほかにあるのは両クラブの公式売店と子ども向けの遊具くらいで、ほぼほぼ食&グッズという構成。僕のような「グッズはいらないし、ご飯はツマミ程度で十分」という中立のおひとり様は、スーッと通過して終わってしまう感じです。「MUFG国立DAY」の看板を出してJリーグキングのTシャツを売っている店には若干心惹かれたものの、逆にサポーターにとってはまったく対象外という感じで誰も店に群がってないものですから、居心地悪そうで僕も冷やかしは遠慮することに。
それでもまぁ、そこは国立開催ですので、Jリーグ側のサポートもまったくないというわけではなく、Jリーグ×ポケモンコラボによるスタンプラリーイベントが実施されておりました。「おお!先週横浜FCの試合でもやったぞ!」と思いながらリピート参加しますと、横浜FCはチケットを確認してからスタンプ台紙を渡す厳密な運営をしていたのに対して、FC町田ゼルビアではその辺の長机に普通に台紙が置いてありまして、周辺住民の良心と常識と節度を全力でビリーブする性善説運営となっているではありませんか。これを「いちいちチケット確認するチームうざいですよね!」と取るべきなのか「チケット確認しないチームはほかのことも緩そうですよね!」と取るべきなのかは、Jリーグ側の判断に委ねようと思います。
そんななか、「もう散策終わっちゃった…」と思いながらトボトボと入場ゲートに向かおうとした頃、何やらアイドルっぽい歌声とオジサンっぽい歓声が聞こえてきたのです。その瞬間、心はにわかにトキメキました。「なんだよ!出し物あるんじゃん!」「公式サイトにも書いてなかったけどアイドルのパフォーマンスを用意していたんだね!」「急いで入場しなきゃ!」と思って上層席への階段を駆け上がった僕。入場ゲートでもらったポケモンのエコバッグを確認する時間も惜しんで場内へと急いだ僕の目に飛び込んできたのは、外周フェンスにへばりついて「神宮球場で行なわれている乃木坂46のライブを見守る両チームサポーター」の姿でした。ピンクと紫の中間みたいな淡い輝きでキラキラと揺れる神宮。座席についても特に何もやることがなさそうだったので、僕も乃木坂46に思いを馳せながら試合開始を待ちます。なるほど、隣で乃木坂やってるなら下手に誰か呼ぶよりも乃木坂の音漏れでも聴いとけ!って便乗したほうがクレバーかもしれませんよね。どの道、このカードで芸能人とか来てもレッズ側の歌声でかき消されそうですしね。
↓乃木坂ファンの皆さん、晴れてよかったですね!
ボーッと待つこと約1時間。いよいよサッカーが始まるということで、場内も動き出しました。三重のリボンリングをカラフルに彩るポケモンコラボのバナーと、流れるポケモンの音楽。気分がムクリと上がってきたなかで、FC町田ゼルビアからも渾身のレーザー演出が披露されました。ピッチ上に稲妻のような光が現れると、レーザーでチームのエンブレムが描き出されます。その後もレーザーはビカビカと動き、選手の名前やらを表示していきます。それだけだと「へー」くらいの話ではあるのですが、幸いこの日は浦和レッズ戦です。浦和レッズ側からは元所属の選手であったり、敵将・黒田監督であったりに爆音のブーイングをしてくれるものですから、場内もグンとヒートアップしてまいります。うむ、このあたりはあうんの呼吸というか、「レッズ戦なんだから特に何もせんでもある程度レッズサポーターが何とかしてくれるだろう」という厚い信頼感を覚えました。
↓文字が大きければ大きいほどレッズ側も燃えるかもしれないし!
↓さぁそろそろ試合始めますか!
そして待望の試合が始まりました。するとどうでしょう、ここまで沈黙を守っていたゼルビア側がいきなりの先制点を挙げます。前半8分、ロングスローでゴール前に入れたあとの混戦のなか、まるで約束事でもあるかのように大外に走り込む中村帆高選手にキレイにパスが送られ、それを蹴り込みました。お見事でした。
ビハインドを背負ったことでレッズ側もさらに燃え上がります。隣席にいたギャル系のサポーターのお姉さんもサンダルを脱いで前の席の背もたれに足を乗せて踏ん張りながら「うらーわレッズ!」と大きな声援を送り始めました。僕も「せっかくなら声出し応援でも楽しむか」とレッズ側の応援をマネしながら楽しむことに。レッズぐらい声出しの観衆が多いと、ちょっとまがい物が混じってても目立たなくていいですね。
その後はお互いにそこそこのチャンスを作りながら一進一退の展開に。全体としてはレッズが押していたように思いますが、中央から真っ直ぐゴリ押していく感じでなかなかゼルビアの守備を破りきることができません。ようやくレッズの攻撃がゴールに結びついたのはアディショナルタイムに入った前半46分。最初の一手で決められそうなチャンスを、そこから三手ほど使って最後は渡邊凌磨さんが押し込みました。これにはレッズサポーターも大喜び。たくさんの旗が美しく揺れ、サポーターの歌声が高らかに響きます。その歌声はハーフタイムに入ってもなおつづくほどでした。
↓声が大きくて雰囲気があってよかったです!
↓前半途中には乃木坂?の花火?か何かで煙の演出にも便乗しました!
ハーフタイムに入ると再び沈黙のゼルビアですが、何の問題もありません。レッズサポーターは前半から継続して歌っておりますし、その歌が終わる頃にはJリーグ×ポケモンコラボによってピカチュウがゾロゾロ出てきますしで、十分に間がもっています。歌もキャラクターもすでにあるのですから追い芸能人など必要ないのです。質実剛健。一意専心。通常営業。あとは定番ネタとして、いつもやっているトランペットか何かに合わせて旗を振るイベントをやれば十分にハーフタイムのエンタメ感は出せるという、その見切りはさすがだなと思いましたよね。天然温泉が自慢の宿で朝食を頑張る必要はない、くらいの絶妙な見切りだったと思います。
↓ピカチュウを見ていれば15分くらいはアッという間!
↓広告の関係もあってレッズの試合を見に来た気分です!
そして試合は後半へ。サッカーになると元気になるゼルビアは、後半9分、16分に次々に追加点を決めます。左サイド切り裂いてからの折り返しに合わせた2点目、コーナーキックのこぼれ球を叩きつけて決めた3点目、いずれもいいコースに決まりました。レッズが下がり過ぎたうえで足を止めてしまうのか、ゼルビアが狙ってやっているのかはよくわかりませんでしたが、ゴール前での混戦においていわゆるバイタルエリアの辺りでゼルビアが先にボールに触れる状況がたびたび起こっており、まぁ必然の追加点だったのかなと思います。
その後、サポーターの猛烈な後押しを受けて奮闘するレッズですが、後半36分のほぼGKとの1対1というチャンスでは決められず、その直後に訪れた「相手GKのゴールキックに詰めてボールを奪い、あとは無人のゴールにループを入れられれば1点」という大チャンスも枠を外してしまいました。終わってみればゼルビアは3連勝でレッズは3連敗ということですが、そのチーム状態みたいなものがこういうところにも出たかなと思います。入れるの難しそうなシュートが入ればそりゃあ勝つでしょうし、入れるの簡単そうなシュートを外せばそりゃあ負けますよね、という。
↓無人のゴールにループ入れる、をミスしたあとの絶望感がよく出ていますね!
この頃にはお客もゾロゾロと帰り始めまして、その判断を追認するように特に何も起きずに試合は終了。3-1でFC町田ゼルビアの勝利となり、「勝つことが最大のファンサービス」を地で行く開幕戦となりました。なお、天候に恵まれた日曜日の夜、地元東京(一応)のチームと日本屈指の人気チーム浦和レッズとの首都圏対戦、ポケモンエコバッグがもらえる、という好条件ではありましたが、この日の観衆は5万人に届かない47781人とのこと。国立なら何でもかんでも5万集められるわけではない、という結果となりました。
物見遊山客としては「ですよねー」と思う納得の結果ではあるのですが、これを「ここから多少頑張ったとしてももう大して人数は増えないからむしろコスパは上がってる」と結論づけるのか、「レッズがもうちょっと集客頑張ってくれないと困ります」と結論づけるのか、「19時30分キックオフの嫌がらせをすると町田からも浦和からも客があんまりこないとわかった」と結論づけるのか、詳細な分析はゼルビア側に委ねたいと思います。正解がこのなかにあるともひとつとも限りませんので、全部正解とか全部不正解とかの可能性も含めて、今後に活かしてもらえるといいなと思いました!
↓全体的に普通に席余りしてたので、これだと5万はいかないですね!
↓勝つことが最大のファンサービス、であることはその通り!
ま、僕はどっちが勝ってもどっちでもいいんで、スコアによらず死闘が希望ですが!
たとえばここから3-3の引き分けになる、とか!
たとえばここから3-3の引き分けになる、とか!
初見さんはJリーグ名物のレッズサポーターを見られてよかったと思います!
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