子どもが巣立ち、夫婦ふたり旅を楽しむ世代が増えています。ここでは旅好きのカリスマ主婦・若松美穂さんが、50代ならではの「旅の楽しみ方」を紹介します。埼玉県から岐阜県へ、クルマで1泊2日の旅行をしたエピソードをもとにお届けします。

子どもたちが独立。夫婦ふたりで過ごすことも増えた

先日、1泊2日で埼玉県から岐阜県まで出かけました。はじめは新幹線を使うつもりでしたが、あえてクルマ旅を選択。人生の先輩方から「年齢を重ねると長時間の運転が疲れるようになるよ」と聞き、今だからこそ楽しめる旅をしよう、と思ったのがきっかけでした。

【写真】岐阜で食べた絶品タンメン

実際に出かけてみると、クルマ旅ならではのよさを改めて実感したのです。

クルマ旅で「自由」を楽しむ

※ 助手席で撮影しています

クルマ旅はなんといっても自由度の高さと交通費の安さが魅力です。車内は自分たちだけなので、周りを気にせずに自然と会話が弾みました。笑い声が大きくなっても気にならないし、歌も歌えます。それもクルマならではの醍醐味です。

また、2人以上であれば、高速料金やガソリン代込みでも新幹線より旅費を抑えられることも。ETCの休日割引やポイントも活用できました。

今回は予定より早く岐阜に着いたため、急きょ、娘夫婦おすすめの岐阜タンメンを食べる余裕も生まれました。翌日は早めに帰路にもつけたので、1泊2日にしては最後までゆとりのある旅になりました。

●荷物の量も考えなくてよい

また、多少荷物が多くても荷台に積めるのがよいところ。荷物をキレイにまとめる必要がなく、“ザクっと収納”でいいので、旅行の用意も短時間ですみます。旅行中にコインロッカーを探したり、荷物を持って歩きまわらなくていいので、体力的にもラクです。

「全部ぜいたく」はしない。楽しむ要所を決める

物価が上がり続ける今、旅行では金銭的なメリハリを心がけています。まだまだこの先も旅を楽しみたいですもの。そこで今回は、

・長良川沿いのおいしい朝食と温泉つきのホテル
・鵜飼(うかい)の雰囲気を眺めながらの夕食

この2つを旅のメインにしました。

その代わりに、交通費を含むほかの出費はシンプルに。初日の朝は家から持ってきたフルーツやプロテインヨーグルトを食べ、お昼はサービスエリアでご当地パンを購入。ペットボトルのお茶やアイスコーヒーは、紙コップと一緒にクーラーバッグに入れて出発しました。

このおかげで、渋滞やサービスエリアの混雑にも振りまわされずに動けて、ムダな出費もなくなりました。「なにをメインに旅を楽しむか」決めることで、旅の満足度が高くなったと感じています。

夫と一緒に来たからこそ、ひとり時間も大切に

心理カウンセラーとして多くのご家庭を見てきましたが、バランスのよい夫婦ほど「ずっと一緒にいること」や「相手に合わせること」より、「お互いが心地よく過ごせる距離感」を大切にしています。そこで私たちも参考にして、ホテルではおのおので自由時間を楽しみました。

到着後、夫は運転の疲れをとるために昼寝。そのあと、夜ごはんまで大好きなサウナを楽しみました。翌朝は部屋のお風呂にも入り、テレビでサッカー観戦。一方私は着いてすぐに温泉に入り、あとは景色を眺めたり、お土産を見たり。翌朝はパソコンで仕事をしながら静かな時間を過ごしました。

唯一ふたりとも欠かさないのが、朝食後の“朝寝”です。少し体を休めてから出発すると、ドライブをしても疲れがたまりにくく、最後まで楽しむことができます。

今回宿泊したホテルでは、五平もちを焼く体験も。短い間でしたが、「あれ、楽しかったね」「おいしかったよね」と自然に会話が増え、旅の思い出がより豊かになりました。

50代はまだまだ動けると思いつつ、正直疲れを感じることもあります。だからこそ、楽しみつつもメリハリをつけ、自分たちのペースで旅をする。そんな夫婦旅が、今のわが家にはちょうどよいと感じています。

※ 本記事の写真はホテルに掲載許可を得ています