“被害者支援”が必要?(C)日刊ゲンダイ

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 いいドラマである。が、なぜか話題性、視聴率ともにパッとしないのが、小池栄子(45=写真)主演の「さよならノワール」(フジテレビ系=火曜夜9時)だ。

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 かつては暴力団対策係の刑事だったが、現在は「犯罪被害者支援室」で被害者に寄り添う警部補・黒木を小池が、支援室に出向してくる公認心理師、臨床心理士の白石を北香那(28)が演じている。脚本は、天海祐希(59)主演の人気シリーズ「緊急取調室」(テレビ朝日系)や、木村拓哉(53)主演の連ドラ「GOOD LUCK!!」(TBS系)など数々の大ヒット作を世に送り出している井上由美子氏だ。

「さすがは刑事ものがお得意な井上由美子さんの脚本。犯罪支援というジャンルは連ドラでは新しく、そこに黒木が関係する過去のある事件も絡んでいて、見応えは大いにある。今作ではコメディータッチな演技を封印しているシリアスな小池さんですが、改めて演技力の高さにほれぼれしますし、北さんとのバディーもいい。なのに、この視聴率はなぜ……ともっぱらです」(ドラマ制作会社スタッフ)

 なぜか初回から振るわなかった。世帯視聴率は初回が3.1%。以降、2.7%、2.9%、3.1%、2.9%、2.3%ときて、8月18日に放送の7話は2.5%と低空飛行が続いている(いずれもビデオリサーチ調べ、関東地区)。視聴率重視の世は終わったといえど、あまりに低すぎる数字だ。

「視聴率以外のところで話題になれば、昨今はそれで《成功》とみなされることもあります。ですが『さよならノワール』はTVerのお気に入り登録数も55.1万で、夏ドラマのトップ10にも入っていない。レビューサイトFilmarksでの評価も、5点満点で3.2とビミョー。ただ、最近のレビューはかなり高評価なものが多くなってきているのが唯一の救いかも」とは芸能ライターのエリザベス松本氏。

「辛めの評価は始まってすぐあたりに目立ち、北さんの演技を批判する声もありました。北さんは、舞台挨拶の際に共演男性にボディータッチが多いとして炎上した過去もある。おそらくそれが尾を引いて、北さんに批判的なアンチがよくない評価をしている可能性も。『さよならノワール』では、お勉強はできるけど、人と関わるのはうまくなく、時々“うざい”と思わせる演技で、北さんにしか出せない味が出ていると思いますが、リアルすぎてうざがる視聴者もいるようです」

 うますぎるのがアダとなったのかもしれないが、「業界内での『さよならノワール』の評価は《脚本も演者もいいのに》と高いんです」と在京キー局関係者はこう続ける。

「枠が悪かったのは間違いありません。佐藤二朗さんと橋本愛さんの“ハラスメント騒動”でドラマ終了後に注目を集めた『夫婦別姓刑事』の後番組ですからね。世間のフジテレビバッシングが高まった時期にスタートしただけでも不運なのに、話題になるのはハラスメント騒動ばかり。ドラマの番宣も、それどころじゃなかったのかもしれませんが、どう見ても局として力が入っていなかった印象です。まったく機能していなかった。フジテレビそのものに視聴率の足を引っ張られた感は否めません」

 他局だったら「もう少し話題になっておかしくない」(元テレビ誌編集長)という声も。上質なドラマだけに何とももったいない話で、小池こそ“被害者支援”が必要か。

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