ビジホすら今や「1泊1万5000円超え」が当たり前に。旅行者の選択肢として存在感を増す「個室ネカフェ」や「コンビニ車中泊」
「鍵付完全個室店舗」の出店が広がっていることから、国内旅行者の気軽な宿泊場所としての認知度が広がっていると言えるでしょう。
◆「コンビニ車中泊」が根強い人気
車中泊サービスの拡大に動いているのがローソン。2025年7月にコンビニで初めて車中泊施設「RVパーク」実証実験を千葉県で開始しました。2026年7月には埼玉県、静岡県、愛知県にエリアを拡大。サービスの取扱店舗数は28店舗になりました。
車中泊サービスは1台につき車両2台分の駐車スペースを利用することができます。利用料金は1区画2500円から3000円。
車中泊はペットと一緒に気兼ねなく過ごしたい、宿泊料を安く抑えたいなどを理由として底堅い需要があります。
コロナ禍でキャンプブームが起きた際、車中泊によるノマドワーカーが目立つようになりました。コロナ収束とともに車中泊の需要は減退したようにも感じますが、検索需要を調べる「Googleトレンド」で「車中泊」を調べると、2020年からほぼ横ばいの推移が続いています。需要が失われているようには見えません。
ローソンの取り組みはコンビニの新たな形として注目されています。
◆伸長する「格安コンテナホテル」
ロードサイドで手軽なコンテナホテルを提供しているのが「R9 HOTELS」。車や鉄道の旅に便利なホテルを、リーズナブルな料金で提供することをコンセプトに展開。全国で約130店舗を出店しています。
今年7月31日に「HOTEL R9 The Yard 日光今市」を新たにオープンしました。「HOTEL R9 The Yard 日光今市」はダブルルーム1人1泊6200円、2人でも8700円で泊まることができます。
コンテナホテルは外観がスタイリッシュで、若者が抵抗感なく使うことができます。建築コストを抑え、宿泊料金を引き下げるビジネスモデル。一棟貸切りのプライベート感もあります。
低料金で泊まれる宿泊施設は需要があり、今後も拡大する可能性があります。
<TEXT/不破聡>
【不破聡】
フリーライター。大企業から中小企業まで幅広く経営支援を行った経験を活かし、経済や金融に関連する記事を執筆中。得意領域は外食、ホテル、映画・ゲームなどエンターテインメント業界
