秋篠宮さまと天皇陛下

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「私自身もいろいろと」

 秋篠宮ご夫妻は13日、南米パラグアイ公式訪問(18〜26日)にあたって記者会見に臨まれた。その中で秋篠宮さまは先の国会で成立した改正皇室典範に関し、記者団からの質問に回答された。

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 改正皇室典範では、「女性皇族が結婚後も皇族の身分を保つこと」と「旧宮家の男系男子を養子として皇族に迎えること」が可能となる。旧宮家から養子に入った本人は皇位継承資格を持たないが、その養子のもとに生まれた子が男子だった場合には「皇位継承資格を有する」とされる。

 秋篠宮さまは受け止めについて、以下のように回答された。

秋篠宮さまと天皇陛下

「私自身も色々と考えるところはありましたし、先般、天皇陛下が話されたことももっともだと、その通りだと思っています。ただ、このことについて何かお話しするのは制度にかかわることであり、控えたいと思います」

「私も生身の人間」

 会見では記者からさらに「制度設計にあたり、皇室の状況や意向を踏まえた議論が行われていないのではないか」という質問が出たり、「皇族方のお気持ち」などについて問われたりしたが、秋篠宮さまはこう述べられた。

「私も生身の人間なので、色々と思うところはもちろんあります。ただ、それをどうやって発信することができるか、伝えていくことができるか。法律と関わってきた場合どうするか、非常に難しいと思います。なかなかそのことについてお話しできないのが現状です」

「やっぱり世の中って進歩していくことが大事ですから、どうなったらいいのかということをいろいろな人が考えていくことが大事じゃないかなと思います」

 法律に関して「思うところ」を発信する、伝えることが「難し」く、「なかなかそのことについてお話しできない」という発言から、何らかの含みやもどかしさのようなものが感じられるだろう。

 一方で、典範改正で影響が及ぶ可能性のある二女の佳子さまや長男の悠仁さまについては、「今まで行ってきたように一つ一つの仕事を大切にしながら自分たちの務めを果たしていってほしいと思います」「親としては幸せに歩んでいってほしいと願っています」とお答えになった。

「国民の皆さんの理解が得られるもの」

 こちらの発言は理解しやすい。長女の小室眞子さんについては、アメリカで夫の圭さんとの幸せそうな生活ぶりが折に触れて伝えられている。幸せの形は人それぞれだろうが、親としての自然な感情の発露というところだろう。

 秋篠宮さまのお話にあった「天皇陛下が話されたこと」とは6月13日からのオランダ・ベルギー公式訪問の前の会見でのおことばを指す。記者の「国会では皇族数確保の議論が進められてきました」との質問部分について、以下のように回答された。

「皇室の活動は、このような国際親善のほかにも、地方への訪問や被災地のお見舞いなどを通して、国民の皆さんに寄り添い、あるいは多くの国民の皆さんと交流することを始め、多岐にわたっております。こうした皇室の活動を、将来にわたり安定的に続けていくための皇族数の確保の在り方については、現在、議論されているものと承知しています。制度に関わる事項については、私から言及することは控えたいと思いますが、皇室の在り方や活動の基本は、国民の幸福を常に願い、国民と苦楽を共にすることだと考えており、こうした皇族数の確保の在り方についての議論においても、国民の皆さんの理解が得られるものとなることを望んでおります」

話題となった「国民の皆さんの」発言

 皇室典範が国会で改正される可能性が取りざたされている中で、この「国民の皆さんの理解が得られるもの」発言は大きな話題となった。

「天皇陛下の発言内容は事前に宮内庁長官ら側近に伝えたうえでのもので、そのことが伝わる中で発言のインパクトに注目が集まりました。が、陛下ご自身は何かの方向性を示唆するようなことはなく、関係者が発言を忖度してあれだこれだと主張したにすぎません」

 と、担当記者。国民の声を世論調査の結果そのものだととらえて、世論調査上で人気の高い「愛子天皇」を天皇陛下自身が望んでいるのではないかとの報道もあった。

「宮内庁内で取りざたされているのは、天皇陛下に“国民の皆さんの理解が”などと言及させてしまったことが問題だという点です。真意はともかく憶測を呼ぶような発言になってしまったことについて“陛下にそこまでの発言をさせてしまったことは本当に良くなかった”と指摘されています」(同)

天皇陛下と前もって話をされたうえで

「今回の秋篠宮さまの発言は、天皇陛下と前もって話をされたうえでのもののようですし、天皇陛下のお考えと一致したものだととらえました。お二人が一致した行動を取られたというのは大きな意味を持つものと思われます」(同)

 ただ、「私も生身の人間なので、色々と思うところはもちろんあります。ただ、それをどうやって発信することができるか、伝えていくことができるか」の部分については評価がわかれているという。

「そこまで言う必要はないという指摘が主だったものですが、秋篠宮さまはそういった批判や指摘があることに臆することなく発言されたのだと認識しています」(同)

 批判や指摘も織り込み済みということになると、国民としては天皇陛下、秋篠宮さまの本当のお気持ちが気になってしまうところだ。法律論云々とは別に、それを一切知らずに「理解」をするのは難しいと感じる国民も少なくないだろう。それだけに今後、波紋を呼びそうな発言と言えるのかもしれない。

デイリー新潮編集部