日本時間2026年8月13日未明、グリーンランドやアイスランド、スペインなどの地域で皆既日食が観測されました。ヨーロッパ本土で皆既日食が観測されたのは1999年8月11日以来のことで、およそ27年ぶりとなります。日本では観測できなかった今回の皆既日食、その様子を捉えた画像をNASA(アメリカ航空宇宙局)が公開しています。


スペインやアイスランドなどで皆既日食を観測

【▲ 2026年8月の日食で皆既日食(赤色の線で挟まれた地域)や部分日食(オレンジ色の線で挟まれた地域)が観測できる範囲を予測した図(Credit: NASA's Global Modeling Assimilation Office (GMAO) and NASA's Scientific Visualization Studio (SVS))】

今回の皆既日食は日本時間2026年8月13日1時58分頃から3時34分頃にかけて起こりました(※時刻はNASAの発表などによる)。観測できた地域は北極圏に近いロシア北部から、グリーンランドやアイスランド、大西洋を越えてスペインやポルトガルの一部へと至る帯状の範囲です。


その他にも、北アメリカ、ヨーロッパ、北アフリカなどの広い地域で部分日食が観測されています。


月の輪郭を縁取る太陽コロナやプロミネンス

【▲ 2026年8月12日にスペイン北部のサン・ミジャン・デ・ロス・カバジェロスで撮影された皆既日食(Credit: NASA/Bill Ingalls)】

こちらはスペイン北部のサン・ミジャン・デ・ロス・カバジェロスで撮影された皆既日食の様子です。


太陽を月が完全に覆い隠したことで、普段は見ることのできない太陽コロナの輝きが見事に捉えられています。


【▲ 2026年8月12日にスペイン北部のサン・ミジャン・デ・ロス・カバジェロスで撮影された皆既日食(Credit: NASA/Bill Ingalls)】

こちらもサン・ミジャン・デ・ロス・カバジェロスで撮影された皆既日食の様子です。


影のようになった月のちょうど左側には、太陽の表面から立ちのぼったプロミネンスが写っています。


ヒマワリ畑越しの連続画像や太陽を横切るISSも

【▲ 2026年8月12日にスペイン北部のサン・ミジャン・デ・ロス・カバジェロスで撮影された皆既日食の合成画像(Credit: NASA/Bill Ingalls)】

こちらもサン・ミジャン・デ・ロス・カバジェロスで撮影された皆既日食ですが、日食の経過を示すために複数の画像が合成されています。


広大なヒマワリ畑の向こうに見える丘、そのすぐ上で皆既食を迎えた様子や、部分的に欠けたまま太陽が沈んでいった状況がわかります。


【▲ 2026年8月12日にアメリカ・メイン州で撮影された部分日食の合成画像(Credit: NASA/Bill Ingalls)】

一方、こちらは部分日食が観測されたアメリカ・メイン州で撮影された8枚の画像を合成したもの。


画像に向かって上方の一部を月に隠された太陽、その手前をISS(国際宇宙ステーション)が横切っていく様子が捉えられています。


次に日本で皆既日食が見られるのはいつ?

日食は毎年必ず起きていますが、月の影が落ちる範囲は限られているため、見られる地域は毎回異なります。また、日食が起きた時に月が太陽をどのように隠すかは月の公転軌道の傾きや地球から月までの距離に左右されるため、必ずしも毎回皆既日食になるとは限りません。


国立天文台によると、日本国内で次に皆既日食が見られるのは、9年後の2035年9月だということです。


 


文/ソラノサキ 編集/sorae編集部


関連記事ESAの小型衛星が捉えた“黄金のリング” 2026年2月の金環日食を宇宙で観測ISSや太陽望遠鏡など “特別な視点”から見た2024年4月の皆既日食国立天文台が2027年の暦要項(れきようこう)を発表 “来年”に見られる日食・月食は?参考文献・出典NASA Science - Total Solar Eclipse on August 12, 2026