愛深きマセラティのオーナーミーティング! 100本のトライデントに導かれた『ビトゥルボ』たち【画像200枚】
1981年のV型6気筒ツインターボが起点
2010年、2017年に続く3回目となる『ビトゥルボフェスタ2026』が、5月23〜24日に静岡県の日本平ホテルで開催された。初日に参加することができたので、少し時間が経ってしまったが、その様子をレポートしたい。
【画像】愛深きマセラティのオーナーミーティング!『ビトゥルボフェスタ2026』の様子を詳しく 全200枚
こちらは、1981年にマセラティが発表したV型6気筒ツインターボ(イタリア語でビトゥルボ)エンジンを起点とするモデルたちを対象とした、オーナーミーティング。具体的には222、425、430、スパイダー・ザガート、カリフ、シャマル、ギブリ、クアトロポルテといったあたりで、3200GTまでがその範囲となる。

5月23〜24日に静岡県の日本平ホテルで開催された『ビトゥルボフェスタ2026』。 平井大介
そもそもは2009年にギブリのオーナー同士で、愛知県知多半島にあるチッタナポリで開催した『ギブリーズ』というオフ会が起源。「ギブリって日本にどれくらいある?」という軽い気持ちで始めたそうだ。
当日集まったのはギブリが24台、それ以外のビトゥルボが20台と大盛況。そこで「今度は100台集めよう」と盛り上がったのが、第1回となる『ビトゥルボフェスタ2010』だった。会場は日本平ホテルとなり、当日は85台が集まった。
2017年には再び機運が高まり、会場の関係で50台限定となったものの、第2回として『ビトゥルボフェスタ2017』を開催。そして今回が9年ぶり3回目となり、参加台数は22台となった。実はもう5〜6台の予定もあったが、修理が間に合わないなどで断念したそうだ。
2010年から使用しているポスター
ミーティングの流れは、まず駐車場で合流し集合写真を撮影。その後は隊列を組んでホテルの庭園へと入場した。午前中はクルマの周辺で歓談しつつ、オフィシャルカメラマンがオーナーと車両の2ショットを1台ずつ撮影していった。
ランチではこれまでを振り返る映像が流れたのだが、ここで、2010年から使用しているポスターを描いたグラフィックデザイナーの早川渡氏が亡くなられたことが告げられ、映像内で奥様からのメッセージも寄せられた。

グラフィックデザイナーの早川渡氏がデザインしたビトゥルボフェスタのポスター。 平井大介
ミーティングの中心メンバーであるS氏は、以前ツーリングで会ったことがある早川氏に相談したところ、「ビトゥルボは好きだからいいよ」とノーギャラで制作を引き受けてくれたそうだ。
ひと目見たら忘れないであろうその印象的なデザインは、100台の参加を目指すということで、マセラティの象徴であるトライデントを100本組み合わせたものとなっている。2017年の時は「このポスターは気に入っているから、2017年版を作ってあげるよ」と言われたそうで、今回は招待する予定だったが、残念ながら参加は叶うことがなかった。
若い世代の参加も見受けられる
ランチでは、各オーナーが自己紹介や近況などをコメントしていった。
そこで印象に残ったのは、2010、2017年の時はまだ小さかったオーナーのご子息が、何人か大きくなって参加していたこと。それにはS氏のご子息も含まれ、2024年の夏にギブリ(2.0)を購入したことも、今回開催されたきっかけのひとつになったそうだ。

日本平ホテルの庭園に並んだ21台のビトゥルボたち。 平井大介
また、他にも若いオーナーの参加が何人か見受けられた。そのうちのひとりに聞いてみたところ、そのスタイリングに惚れつつ、手の届く価格であったことも理由になったと教えてくれた。
ランチの後は庭園に戻り、歓談をしつつ移動開始。筆者はスケジュールの都合でここまでの参加となったが、その後は周辺のショートツーリング、スペシャルトークが用意されたディナーと続いた。翌日は朝食をゆっくりと楽しみ、10時半からツーリングがスタート。高速道路に入った後に、流れ解散となった。
何かに導かれるように参加
今回取材することになったのは、昨年当社で開催した『スーパーカー・コレクション2025 in甲府城』にビトゥルボEで参加したM氏が、クルマの横に早川氏の描いたポスターを掲げていたことだ。その絵柄が目を引き、このミーティングの存在を知った。
実際に参加して見ると、過去に取材したことがあったり(しかも複数)、ビトゥルボとは関係ない別のイベントでお会いしていたり、元同僚を通じて実は仕事で繋がっていたり、ご縁のある方ばかりで驚いた。

ビトゥルボに流れている血は濃く、それゆえにオーナーの愛も深い。 平井大介
さらに2017年のミーティングは、当時在籍していたカー・マガジンで記事編集を担当していたことも後日判明した。恐らくスケジュールが合わず取材現場に行っていなかったので、ページを作ったことすら忘れていたのだ。
ビトゥルボ系に関しては編集者としてかなり記事を担当してきたので、今回、これまでミーティングに参加したことがないのを不思議に思っていた。しかし早川氏のポスターがご縁となり、何かに導かれるように参加することができた。
その時代ごとにマセラティの魅力は異なるが、ビトゥルボは誕生に大きく関わったアレッサンドロ・デ・トマソの影響なのか、流れている血が濃いと思っている。それゆえ、オーナーの愛も深い気がしてならない。だからビトゥルボとの時間は、いつだって濃密だ。個人的に思い出も多いが……それについては稿を改めたい。
なお次回の開催は予定されていないが、若い世代の参加者が多かったことは、もしかするといつか新たな形での展開も考えられる。その時はまた、ご縁あれば、参加してみたいものだ。

