川口侑斗被告

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 2024年10月25日、北海道江別市の公園で男子大学生のXさん(当時20)が男女6人から集団暴行を受け、死亡した事件。8月7日、札幌地裁は、暴行を主導したとされ、強盗致死などの罪に問われていた川口侑斗被告(当時18)に無期懲役を言い渡した。

【写真】川口被告の卒業アルバム、被害者と交際していた八木原被告のダンス投稿など

 事件の発端は、Xさんと交際していた八木原亜麻被告(21)との交際トラブルだった。八木原被告が中学時代からの知人関係にあった川村葉音被告(21)に相談し、川村被告が知人の川口被告を含む共犯男性4人を呼び集めた。事件当時、Xさんと川口被告に面識はなかったという。裁判を傍聴したライターが語る。

「八木原被告を除く5人で、およそ2時間以上、Xさんに対する暴行が行われました。集団による暴行は100回以上にのぼり、このうち川口被告は50〜60回ほど加えたとされています。川口被告は暴行だけでなく、現金やカードを奪う行為も主導したとして、強盗致死などの罪に問われていました。

 犯行後、Xさんは気温3度前後の寒空の下で、全裸状態で現場の公園に置き去りにされました。解剖医によると、外傷による出血多量で全身に血液が送れなくなり、体内の機能が低下し、死亡したとみられています」

証人尋問では"わずか4分"で退廷

 川口被告自身の裁判が始まる前、5月26日に開かれた、共犯の川村被告、滝沢海裕被告(当時18)、少年B(当時16)の裁判裁判に証人として出廷した際には、宣誓を拒否する一幕がみられていた。裁判官から宣誓を求められた川口被告は、宣誓書を手に取らず、マイクに顔を近づけてこう述べた。

川口被告「宣誓はしません。もう少しで自分の裁判があるためです。そこで本当のことを話します。ただ、やってしまったことは本当に申し訳ないと思っています」

 裁判官は川口被告に対し、自身の裁判で不利益に扱われないことなどを説明し、あらためて意思を確認したが、川口被告は再び拒否。出廷からわずか4分で退廷を命じられる、異例の展開となった。なお、この日はXさんの遺族も検察官席から審理を見守っていた。

 それから約1か月半後の7月13日、自身の裁判が始まった。罪状認否では「間違っているところはありません。本当にひどいことをしました。申し訳ございませんでした。この裁判で正直に話します」と起訴内容を認めたが、個々の暴行については犯行の責任を共犯者らに向けているとも受け取られかねない発言を繰り返していたという。前出のライターが続ける。

裁判裁判は、事件当時17歳だったA被告も併合して審理されていました。A被告は、自身が加えた暴行を『55回前後』と説明するほど、事件に深く関与した人物です。

 そのA被告は被告人質問で、『暴行が終わるかは川口(被告)のさじ加減だった』と証言しました。一方、川口被告は、途中で暴行をやめようとしたものの、八木原被告から『もっとやって』と言われたため続けたという趣旨の供述をしていました」

 A被告が川口被告の主導性を強調したのに対し、川口被告は八木原被告の言葉が暴行の継続に影響したと説明しており、責任の所在をめぐって対照的な供述となっていた。

「こうした公判での供述も踏まえ、検察側は『関与したすべての責任が重大で、類を見ないほど悪質』だと断じ、無期懲役を求刑していました。

 さらに、暴行を続けた理由として八木原被告の言葉をあげるなど、『八木原被告への責任転嫁をする様子が目立つ』として、川口被告が自身の責任に真摯に向き合っていないと批判。犯行時に18歳の特定少年だったことも刑を軽くする理由にはならないと主張していました」

 判決を受け、川口被告は自らの罪に正面から向き合うことができるだろうか。