「サノに上限はない」独紙が伝えた“青天井”の移籍金額は? リバプールが関心を示す佐野海舟の去就状況をマインツ幹部が告白「価値のあるものになる」

先のワールドカップで攻守で存在感をアピールした佐野(C)Getty Images
果たして、今夏の“ステップアップ”は実現するか。日本代表MF佐野海舟の去就に対する関心が強まっている。
【動画】ブラジルの牙城を崩した佐野海舟のゴールをチェック
ドイツ・ブンデスリーガの古豪マインツに所属する25歳の市場価値は急騰している。先の北中米W杯でグループリーグ第3戦のスウェーデン戦を除く3試合にフル出場を果たした佐野は、無尽蔵のスタミナを武器に攻守で奔走。とりわけ圧巻だったのは、決勝トーナメント1回戦のブラジル戦でのパフォーマンス。スコアレスで迎えた28分にハーフウェーライン付近で相手のパスをカットすると、そのまま急加速。“一人カウンター”を炸裂させ、名手アリソンの牙城を崩す強烈なミドルシュートでゴールを決めた。
国際舞台での活躍により、マインツで高めていた市場価値も確固たるものに変わった。すでに多くのメガクラブからの関心も各国メディアで報じられ、アーセナル、リバプール、トッテナムが熾烈な交渉を水面下で続けているという。
もっとも、現時点で交渉の主導権はマインツにある。2028年6月30日の保有権を有するチームは、容易く売却に踏み切る意志はない。彼らは“売り時”をしっかりと見定めようとしている。
ドイツ紙『Bild』の取材に応じたクリスティアン・ハイデルSDは「「関心を持っている関係者がいることは間違いない」と認めた上で「今、カイシュウを売る必要はない」と断言。そして、“ゴーサイン”を出す条件を次のように論じている。
「彼が残ってくれれば、チームはもちろん、クラブ、そしてクラブ周辺の多くの人々が喜ぶよ。ただ、マインツはいつも変わらない。もしも、我々を驚かせるようなオファーが来たら、検討せざるを得ない」
では、マインツが「驚くオファー」とはいかほどなのか。ドイツの日刊紙『Frankfurter Rundschau』は、「あのブラジル戦でのゴールは、しばしば過小評価されがちなこの日本人MFの実力を世界中の人々に知らしめた」と、佐野を絶賛した上で、「サノの価格に上限はない。移籍金の許容限度は、6000万ユーロ(約108億8646万円)以上だ」と断言。クラブのスポーツディレクターを務めるニコ・ブンガート氏のコメントを紹介している。
「我々は誰もがワールドクラスの選手だと確信しているサノを、チームに残すか、あるいは売るか。もしも、一方のシナリオが実現すれば、それは間違いなくクラブにとって価値のあるものになる。つまり経済的に非常に良い補償となるということだ」
具体的な交渉状況こそ明かさなかったが、複数クラブから関心が寄せられているのは、間違いない。それだけに慎重な姿勢を貫くマインツが佐野の去就問題をどう収めるのかは興味深いところだ。

