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最大震度7の地震から1週間以上が経ち、これから重要なのは「助かった命を失わないこと」です。お年寄りが多く生活する施設では、命を守るための奮闘が続いています。

氷川町にある特別養護老人ホーム。地震が起きてから2日間、停電が続きました。

■特別養護老人ホーム早尾園 松尾俊司さん
「肌着1枚で、お気の毒ですが過ごしていただくような状況だった。被災して2日までは、発熱をする人が20数名いたり、点滴を至急用意した」

ここでは90歳前後のお年寄りが80人以上生活しています。今は電気が復旧し、健康状態に大きな変化はないといいます。ただ、頭を悩ませるのが今も続く断水。さらにこんな課題も。

■特別養護老人ホーム早尾園 松尾俊司さん
「職員も自宅が全壊、半壊している人がいる。子どもを連れて仕事にきている職員もいるし、頭が下がる思いです」

職員も被災しているため、人手不足が深刻に。少ない人数でも目が行き届くよう、個室で生活する利用者に廊下に集まってもらっています。さらに今、おむつやお尻拭きなどの衛生用品も不足しているということです。

多くの高齢者施設が被災した今回の地震。これから重要なのは、「助かった命を失わないこと」です。東日本大震災や能登半島地震で災害関連死を調査した福島県立医科大学の坪倉正治主任教授に聞きました。

■福島県立医大 坪倉正治主任教授
「最初の1~2週間は、老人ホームや病院、1人暮らしで寝たきりの方、障害のある方、そういった方のケアが続かなかったり、持病が急激に悪化したりする。寒さ・暑さにさらされ、ダメージを受けるのが最初の1~2週間は非常に多い時期になります」

過去を踏まえ今、災害関連死を生まないために注意すべきなのは3点です。
まずは「暑さ」。脱水症状などに警戒です。
2つ目は、暑さで食事の量が落ちて、栄養バランスが崩れること。持病が悪化し、命に関わる可能性があります。
3つ目は食中毒などの感染症。
災害から1~2週間は、この3点に災害関連死のリスクがあります。

■福島県立医大 坪倉正治主任教授
「現場で働いている人自身も被災者であることが多いので、その方へのフォロー、外部から助ける体制が今もあると思うが、息の長い支援が必要になる」

【スタジオ】
災害前に近いケアを続けられるか。現場のみなさんは、1日1日の課題を乗り越え、命を救おうと奮闘なさっています。一方で取材をした施設では、利用者のストレス面にも今後は気を配る必要があると話していました。