AI関連の投資規模が、これまでの常識をはるかに超える水準にまで膨らんでいる。多くの人がまず思い浮かべるのは、演算処理を担う大手GPU企業だろう。しかし実業家のマイキー佐野氏は、その一社だけを見ていては業界の実像を捉えきれないと指摘する。動画内では、これまで個別に紹介されてきた企業情報を一つの枠組みに整理し直す試みが行われた。
 
佐野氏によると、AI投資額は主要企業だけで7,000億ドルを超える規模に達しており、その大半がデータセンターや通信網といったインフラ整備に振り向けられているという。世界の半導体市場全体も年間1兆ドルを大きく上回る規模にまで拡大しており、設計を支える企業から、製造装置を担う企業、記憶を担うメモリ関連企業、通信を支える接続関連企業まで、その裾野は想像以上に広い。台湾や日本の企業も絡んでくると、全体像はさらに複雑になっていく。特に設計工程では、一度のミスが数千万ドル規模の損失につながるとされ、限られた企業だけが強い交渉力を持つ状況が生まれているという。
 
動画では、こうした無数の企業群を五つの階層に分けて整理する枠組みが提示される。設計や製造を支える基盤から始まり、演算と記憶、超高速の通信網、電力や冷却を含む物理的なインフラ、そして管理・運用に至るまでの流れが順を追って語られていく。それぞれの階層には、他の追随を許さない立場を築いている企業が存在しているという構図が描かれている。
 
さらに業界内には、複数の対立構造が存在することにも触れられる。演算能力をめぐる垂直統合型と水平分業型の勢力争い、部品を作る前工程と組み立てを担う後工程の役割分担、そして限界に近づきつつある電気接続から光接続への移行など、それぞれの軸で異なる企業が主導権を巡って競い合う構図だ。動画内ではこれらの構図を覚えやすくする独自の例えも紹介されているという。
 
一つの企業だけを追いかけていては見えてこない業界全体の構造を、佐野氏がどのような視点で整理し、どんな結論へと導いているのか。AI関連企業への理解を深めたいと考えている人にとって、業界を俯瞰する新たな視点が浮かび上がる。

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マイキー佐野です 経済・金融・投資・経営・最新の研究やニュースなど 様々なテーマについて、ズバズバ切り込んで話していきます~ 2021年より最新の学術理論、経営学、経済学、社会学を紹介するYouTube「マイキーの非道徳な社会学」を開始 現在はアカデミズム関係者・経営者・投資家・学生が参加するビジネススクールも運営