「GTO」の主題歌は28年前も大ヒット(公式HPより)

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ドラマ主題歌を見ると…

 7月期の民放各局のドラマが次々にスタートしたが、ダントツのスタートを見せた「VIVANT」(TBS)以外では、俳優の趣里(35)が主演するテレビ朝日系ドラマ「大空港〜GATE24〜」(24日放送)が10.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)と、好スタートとなった。

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 空港を舞台にしたドラマの主題歌に起用されたのは、初回放送日にリリースされた、男性2人組バンド・離婚伝説の「大空港」。離婚伝説は25年4月にリリースした「紫陽花」が、多部未華子(37)主演のTBS系ドラマ「対岸の家事〜これが、私の生きる道!〜」に起用され、一躍バンドとしての知名度もアップしていた。

「GTO」の主題歌は28年前も大ヒット(公式HPより)

「放送直前、趣里さんの夫で歌手・俳優の三山凌輝さん(27)と上演中のミュージカル『愛の不時着』で共演する花乃まりあさん(33)のダブル不倫疑惑が報道されたことも話題に。離婚伝説にも注目が集まっています」(放送担当記者)

 同局のほかのドラマで主題歌に起用されたのは、大森南朋(54)、相葉雅紀(43)、松下奈緒(41)がトリプル主演するドラマの続編「大追跡〜警視庁SSBC強行犯係〜Season2」はDREAMS COME TRUE(ドリカム)の「BEACON-TBA Version-」。吉川愛(26)主演の「名探偵のままでいて」がシンガー・ソングライター、平井大(35)の「名残花」。アイドルグループ・Kis-My-Ft2の玉森裕太(36)主演の「マイ・フィクション」は、同グループの「My Affection」。そして、今田美桜(29)主演の「クロスロード〜救命救急の約束〜」は、4人組バンド・BILLY BOOの「パラレルナイト」が起用された。

「かつてのように、ドラマが高視聴率を獲得し、あわせて主題歌がヒットするという相乗効果はなかなか期待できなくなってしまっています。ただ、レコード会社側からすれば、まだそれほど名前が売れていない歌手やバンドを起用してくれるのはありがたい限りなのですが……」(レコード会社関係者)

 テレ朝以外のドラマで、大物といえる歌手の主題歌を起用しているドラマと主題歌の組み合わせは以下の通り。

「ブラックトリック〜裁きを操る弁護人〜」(フジテレビ)→GACKT(53)「STAND ALONE」

「GTO」(カンテレ・フジ)→BLUE ENCOUNT×反町隆史(52)「POISON」

「君の好きは無敵」(TBS)→星野源(45)「好き」

「ファーストクライ 母子救命救急班」(日本テレビ)→JUJU(50)「夏蝉」

「おちたらおわり」(中京テレビ・日テレ)→氣志團「暴走天使」

「君は夏のなか」(テレビ東京)→福山雅治(57)「蛍」

「ラストノート」(フジテレビ)→椎名林檎(47)「裸」

「Tシャツが乾くまで」(TBS)→スピッツ「見知らぬ糸」

「告白―25年目の秘密―」(日本テレビ)→SixTONES「マイオンリー」

 GACKTと反町は主題歌を歌いドラマにも主演しており、「POISON」は28年前に放送された「GTO」の主題歌をリバイバルしている。また、「告白」は主題歌を歌うSixTONESの松村北斗(31)が主演。そしてスピッツのドラマ主題歌は、19年のNHK連続テレビ小説「なつぞら」の「優しいあの子」以来7年ぶりとなる。

「大物アーティストを主題歌に起用しているドラマは、それなりに制作費をかけていることがうかがえますが、肝心の視聴率は伸び悩んでいる印象。ただ、伸びてはいないものの、蒼井優さん(40)主演の『Tシャツが乾くまで』は、放送回を重ねるごとにネット上での考察が盛り上がり、大化けしそうな気配です」(同前)

かつては100万枚超が当たり前

 かつて、90年代にフジがヒットドラマを連発していたころ、多くのドラマ主題歌も軒並みヒットした。歴代ドラマ主題歌の売上ランキングトップ5と、起用されたドラマの組み合わせは以下の通り。

1位 「君がいるだけで」米米CLUB 289.5万枚→「素顔のままで」(フジテレビ、92年)

2位 「SAY YES」CHAGE & ASKA 282.2万枚→「101回目のプロポーズ」(フジテレビ、91年)

3位 「Tomorrow never knows」Mr.Children(ミスチル) 276.6万枚→「若者のすべて」(フジテレビ、94年)

4位 「ラブ・ストーリーは突然に」小田和正(78) 258.8万枚→「東京ラブストーリー」(フジテレビ、91年)

5位 「世界に一つだけの花」SMAP 253.3万枚→「僕の生きる道」(カンテレ・フジ、03年)

 ベスト5がすべてフジの主題歌というのも時代を感じさせる。以下、ドリカム、引退した安室奈美恵さん(48)、MISIA(48)、サザンオールスターズ、宇多田ヒカル(43)、浜崎あゆみ(47)、松任谷由実(72)、B'zら、超大物たちのドラマに起用された楽曲が売上100万枚を突破している。

「昔は今と違って、主題歌として流すだけではなく、劇中で効果的に使っていました。代表的な場面だと、『101回目のプロポーズ』で主題歌が流れる中、武田鉄矢さん(77)演じる達郎が涙を流しながら、浅野温子さん(65)演じる薫に『僕は死にましぇ〜〜ん!』と絶叫する場面はドラマ史に残る名場面。主題歌をうまく生かして劇的な場面に仕上がっています。ここ10年以内では、あいみょんの『裸の心』(TBS「私の家政夫ナギサさん」主題歌)や、米津玄師の『Lemon』(TBS「アンナチュラル」主題歌)、星野源の『恋』(TBS「逃げるは恥だが役に立つ」主題歌)などが記憶に新しいところ。ただ、ドラマ全盛期のように、誰もが口ずさめるヒット曲は少なくなった印象です。今期、視聴率トップのTBSの『VIVANT』に主題歌はありませんが、BGMを効果的に使っています」(放送担当記者)

アーティストにとってのメリットは

 時代はすっかり変わり、そもそも、若者を中心としたテレビ離れの影響などもあり、ドラマは高視聴率どころか、世帯視聴率2ケタですら高い壁となってしまった。

「売り出し中の歌手やバンドがドラマの主題歌に起用されても、数少ないゴールデン・プライム帯(午後7〜11時)の音楽番組であるテレ朝系の『ミュージックステーション』自体の視聴率がふるわず、出演できる枠もそこまで多くはありません」(前出レコード会社関係者)

 その代わり、現在はTikTokなどのSNSで注目を集める方が、歌手側にとっては再生回数も収益も期待できるという。

「SNSの浸透により、テレビの影響力が弱くなっていることが浮き彫りになっている現象の一つでしょう。主題歌を歌うのなら、SNSでバズったら、ドラマにも注目が集まるかもしれません。一方、ドラマ主題歌を尻目に、大ヒット曲が続々と生まれているのがアニメの主題歌です。火付け役となったYOASOBIの『アイドル』(「推しの子」主題歌)や、Creepy Nutsの『Bling-Bang-Bang-Born』(「マッシュル-MASHLE-」主題歌)は世界的なメガヒットとなりました。また、Vaundy、King Gnu、SUPER BEAVERといった旬のアーティストもこぞってアニメ主題歌を手掛けています。しかも、そうした多くの若いアーティストは、単なる宣伝目的ではなく、アニメの世界観を深く理解して曲作りに反映している。サブスクを通じてアニメ作品が世界中で認知度を広げるなか、作品と強く結びついた主題歌も相乗効果でファンを獲得しているわけです」(同前)

デイリー新潮編集部