真夏の青空が映える京都駅(写真はイメージです)

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 7月20日は月曜で、祝日の「海の日」。その週の土曜まで関西地方は高気圧にすっぽりと包まれた。結果、関西の各地は「最高気温が40度以上」と定義される酷暑日寸前という“超猛暑”に襲われることになった。大阪市は7月23日に最高気温38・3度、京都市も同じ23日に39・7度、25日にも39・2度を記録した。ちょうど、この時期に大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)と京都市内を家族旅行で訪れた東京都の男性は「どこに行っても基本的には空いていて、びっくりしました」と振り返る。

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【写真を見る】空いていたおかげで“石庭を満喫”できた龍安寺に、人影もまばらなUSJのエントランス…さすがに暑すぎたか

 男性は7月22日に大阪へ入り、23日はUSJを回った。その日の晩に京都へ移動し、26日まで滞在した。

真夏の青空が映える京都駅(写真はイメージです)

 では、どれくらい暑かったのか、男性は「コンビニで購入したペットボトルの日本茶で“異変”を感じ取りました」と振り返る。熱中症対策のため彼は夏になると、必ず日本茶の冷凍ペットボトルを購入してきた。

「カチンコチンに凍ったペットボトルを首筋や額に当てるとクールダウンできますし、溶けたお茶は通常より冷たいので涼を感じられます。いつもなら、しばらくの間はペットボトルを逆さにして振っても凍ったままで何も出てきません。ところが今回の旅行では、あっという間に溶けていくので異常な暑さを実感することができました。また京都では7月24日に祇園祭後祭・山鉾巡行が行われました。翌25日にタクシーに乗るとベテランの運転手さんで、『祇園祭は昔から暑い時期やったけど、今の気温は異常ですわ。命がけのお祭りやね』とぼやき、『芝生の上に置かれているアメダスで38度なら、市内は41度か42度と考えて間違いありません』と教えてくれました」

 7月22日は平日だとはいえ、夏休みは始まっている。USJは大混雑が予想され、男性の家族は人気アトラクションでも並ばずに入れるエクスプレスパスを購入していた。

ハリー・ポッターでも乗り放題

 さらに万全を期すためChatGPTに見通しを尋ねると「可能な限り朝早くから並んでください」と助言された。「急に開門時間が繰り上げられる可能性がある」との理由もあるが、たとえ定時の9時オープンでも午前7時半から並ぶのが理想だという。なぜなら「小学生のお子さんがいるならば、最も混むスーパー・ニンテンドー・ワールドに朝一番で直行」したほうがいいと勧める。

「結論から言うと、混んではいました。しかしクルーの皆さんは『本当に凄い時は、こんなものではないです』と口を揃えていましたね。例えばスーパー・ニンテンドー・ワールドは本当に混んだ場合、オープンから1時間くらいすると『エリア入場整理券』が発行されるそうです。整理券がなければ入れませんし、一度出たら再入場が難しくなります。しかし、この日は常に出入り自由でした。さすがに『ドンキーコングのクレイジー・トロッコ』は150分待ちからまったく減りませんでしたが、『マリオカート〜クッパの挑戦状〜』は待ち時間が20分台になる時間帯もあり、エクスプレスパスを購入する必要はなかったです。他の人気アトラクションも同じ傾向で、息子は『ハリー・ポッター・アンド・ザ・フォービドゥン・ジャーニー』に6回乗りましたし、クローズ直前の『ジョーズ』は待ち時間がたったの5分でした」

ガラガラの龍安寺

 ただし園内の暑さは非常に厳しかった。男性の家族が朝に開園を待つ行列に並んでいると、近くにいた小学生くらいの女の子が倒れてしまった。すぐにクルーが駆け付け、無線で連絡を取り合いながら車いすで運んでいったという。

 京都も同じように暑く、しかも空いていた。男性にとっては約10年ぶりの再訪だったが、まず市営バスに自由に乗れることに驚いたという。

「前回は師走の京都で、バス停には長い行列ができていました。バスが来ても超満員で誰も乗れず、行列がまったく動かなかったことは鮮明な記憶です。ところが今回の旅行では余裕でシートに座れました。余りの落差にびっくりしましたね。何よりも目を疑ったのは龍安寺でした。10年前は石庭の廊下が大混雑で、目の前は外国人観光客の後頭部。ゆっくり歩きながら顔を真横に向けて枯山水の庭を眺めました。ところが今回は数十人ほどしかいません。やはり外国人は多かったですが、彼らは廊下に座って足を投げだし、庭を長い時間、じっと眺めていました。裏手に回ると日陰で風が涼しく、1人の外国人女性が横になって昼寝をしていました。『世界一、贅沢な昼寝かもしれない』と思ったものです」

埼玉と同じ!?

 7月25日前後は台風が接近。そのため香港や広州などアジア各地を発着する国際線の一部スケジュールに変更や欠航・遅延が生じた。このことも京都の観光客が少なかった一因のようだ。

「東京に帰って関西出身の人に空いていたことを伝えると、『私たちは夏の京都には近づきません』と苦笑していました。確かに気温が非常に高かったのは事実です。たまたまかもしれませんが、最も暑く感じたのは宇治市に足を伸ばして平等院鳳凰堂を見た時で、ちょっと体調が悪くなりました。ただ関東地方だって埼玉や千葉の内陸部は相当に暑いです。他人にお勧めはしませんが、あんなに空いている京都は非常に新鮮で、機会があれば来年も行きたいと考えています」

デイリー新潮編集部