映画独自解説家の守鍬刈雄が、YouTubeチャンネル「守鍬 刈雄のお暇なら映画でも」にて「ハリウッドのリストラは映画ファンにとって迷惑 #すぐわ #映画 #守鍬刈雄」を公開した。動画では、現在ハリウッドで進行中の大規模なリストラの背景にある「配信バブル」の崩壊と、それが最終的に「映画を観る私たち」にどのような影響を与えるのかについて解説している。

守鍬氏はまず、ディズニーやパラマウント、ソニーなど主要なスタジオで合計1万人以上のリストラが計画されている現状を紹介し、その最大の原因が「配信バブル」にあると定義する。Netflixの世界的成功を受け、各映画会社は次々と独自の配信サービスを立ち上げた。加入者を集めるため、自社作品を他社から引き上げ、独占配信の映画やドラマを大量に制作したものの、大成功を収めたサービスはほとんどなく、巨額の赤字を生む結果となった。

苦境に立たされた各社は方針を転換し、制作本数の削減や人員整理に踏み切った。特に真っ先に縮小の対象となったのが、配信ブームで急増したドラマシリーズである。アメリカで制作されたテレビ・配信シリーズの本数は、わずか3年間でおよそ30%も減少したと守鍬氏は語る。

さらに動画では、このリストラが映画ファンにとって真の不利益となる理由を紐解く。映画会社にとって一本の失敗が以前よりも重くのしかかる経営環境になったことで、観客が見込める続編やリメイク、有名ゲームの映画化など、安全な作品ばかりが優先される傾向が強まっているという。

その結果、新しい物語や未知の才能に挑戦する企画は通りにくくなってしまう。守鍬氏は「映画会社が挑戦する余裕を失えば、最後に作品の選択肢を失うのは、映画を観る私たちなのです」と述べ、ハリウッドの企業問題が、私たちのエンターテインメントの未来に直結しているという事実を提示して締めくくった。