AI開発企業のBlack Forest Labsが独自開発のAIモデル「FLUX 3」を発表しました。FLUX 3は「画像」「動画」「音声」の生成に対応したマルチモーダルモデルで、記事作成時点では動画生成機能が早期アクセス版としてリリースされています。

FLUX 3: One Multi-Modal Model | Black Forest Labs

https://bfl.ai/models/flux-3

FLUX 3 - Real World Models: Towards Multimodal Flow Models as the Backbone of Visual Intelligence. | Black Forest Labs

https://bfl.ai/blog/flux-3





Black Forest LabsがこれまでにリリースしてきたFLUX.1シリーズやFLUX.2シリーズは画像生成や画像編集を目的としたモデルでした。今回発表されたFLUX 3は画像だけでなく音声と動画の入出力にも対応した基盤モデルとして開発されており、ロボットの行動予測にも拡張可能とされています。また、これまでのモデルと命名規則が異なり、ドットが取れているのも特徴的です。学習方式にはBlack Forest Labsが開発した自己教師ありフローマッチングフレームワークの「Self-Flow」を採用しています。



FLUX 3の機能のうち、動画生成機能が早期アクセス版としてリリースされています。音声を含む最大20秒の動画を生成可能で「テキストから動画生成」「開始フレームを指定して生成」「参考画像で被写体を指定して生成」「参考動画のキャラクターを取り込んで生成」「動画と音声を入力して続きを生成」「キーフレームを入力して生成」「複数の動画を連結」といったワークフローに対応しています。

FLUX 3 Sneak Peek - YouTube

「720pで音声付きの10秒間の動画」を生成して人間に評価させた結果が以下。FLUX 3はGrok Imagine Videoに対して勝率69%、Seedance 2.0に対して勝率52%、Gemini Omni Flashに対して勝率52%という成績でした。FLUX 3のハーネスには改善の余地があり、早期アクセスプログラムを通して性能の向上が見込まれています。



Black Forest LabsはFLUX 3で生成した画像の例も投稿しています。FLUX 3は多用なスタイル・アスペクト比・解像度で画像を生成したり編集したりできます。学習段階に実施された予備評価では既存のFLUXシリーズと比べて大幅な改善を示したとのこと。具体的には複雑なプロンプトの処理能力と複数言語のテキスト描画性能が向上したそうです。画像生成機能は数週間以内に早期アクセス版がリリースされる予定です。



さらに、Black Forest LabsはMimic Roboticsと協力してFLUX 3をロボットの行動予測モデルとして活用する研究も進めています。

FLUX 3 x mimic: The Next Generation of Video-Action Models | Black Forest Labs

https://bfl.ai/blog/flux-3-mimic

Black Forest Labsは今後数週間から数カ月をかけて以下の展開を進める予定としています。また、すでに次世代モデルの開発も始めているとのことです。

FLUX 3 Video:APIおよびプライベートウェイトアクセスによる動画・音

FLUX-mimicおよびFLUX 3 Action:厳選された研究機関および商業パートナーとの連携によるロボット行動予測

FLUX 3 Image:APIおよびプライベートウェイトアクセスによる画像の生成・編集

FLUX 3 Dev:動画・音声・画像・行動予測のためのマルチモーダルモデルバックボーンへのオープンアクセス