中年男性への「恋愛差別」が許されてしまう理由。「ハーフパンツきもい」「パーカーきもい」“おじさんイジメ”は社会構造が生み出していた
こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。
筆者はLINE公式サービスにて計1万件以上のチャット恋愛相談を受けてきました。また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがい、知見を深めているのです。
2020年国勢調査によれば、日本人の「生涯未婚率」(50歳時の未婚割合)は年々上昇しており、女性は17.8%、男性に至っては28.3%にも及びます。そんななかで、恋愛がうまくいかないという方々にも筆者の知見が少しでも役に立てばなによりです。
※この記事は本人の許可を得て掲載しています。ただし、プライバシー保護のため実際のエピソードから一部変更しています。
今回のご相談者は昨今の“おじさんいじめ”に辟易としており、恋愛に対して臆病になってしまっているというユウヤさん(仮名・43歳・男性)。
「最近、35歳以上の男が8歳以上離れた年下女性を口説くことは、『おぢアタック』という言葉ができて迷惑行為に認定されてしまっています。でもね、僕ぐらいの年齢の男が30代前半の女性を好きになるってそんなにおかしいことですかね(苦笑)」(ユウヤさん)
当然、おぢアタックによって実際に精神的被害を被った女性たちがいることは無視できず、きちんと社会全体で向き合っていくべき問題でしょう。
ただし、善良な中年男性から年下女性に対する恋愛感情も一緒くたにして、食事に誘ったり好意を伝えたりしただけのことを迷惑行為とするのは、「中年男性」という属性でくくった差別とも考えられます。
◆「おじさんハーフパンツ論争」だけじゃなかった
「このあいだは、若い女性がおじさんのハーフパンツはキモいとか、おじさんのすね毛は見たくないとか言って、『おじさんハーフパンツ論争』も勃発していましたよね。1年半前ぐらいにはおじさんがパーカーを着てるのはおかしいって『おじさんパーカー論争』もありました。
すぐにキモいだのおかしいだの言われて恋愛対象外にされたり、年下女性をデートに誘うと迷惑行為だってレッテルを貼られたり、最近なんだか中年男性への『恋愛差別』が過剰すぎませんか?」(ユウヤさん)
中年男性という属性だけで切り取って判断しているのだとしたら、性別による嫌がらせや差別を意味するジェンダーハラスメント、年齢・世代による嫌がらせや差別を意味するエイジハラスメントに該当する事例にもなりえるでしょう。
たしかにハーフパンツやパーカーを着る中年男性に対して、さも恋愛対象外にすべきといった論調で先導をしたり、常識内のアプローチをしただけなのに中年男性というだけで恋愛的な迷惑行為としたりすることは、広義の意味で「恋愛差別」とも言えそうです。
◆「おばさんのミニスカートがキモイ」発言の真意
「おじさんハーフパンツ論争」が勃発した当初、実業家・ひろゆき氏がSNSに《「おばさんのミニスカートがキモイ」というのも放送出来るなら平等だよね。》と論争を皮肉った投稿していたことが印象的でした。
もし性別が逆転していたなら大炎上しているかもしれないと示唆したわけです。
なぜ社会全体でハラスメントの意識が高まり、倫理観がアップデートされ続けている現代においても、ジェンダーハラスメントやエイジハラスメントの可能性を内包する中年男性への「恋愛差別」は、いまだに放置されてまかりとおっているのでしょうか?
その原因は、次のようなデータから導き出せるかもしれません。
まず、今年2月に行われた衆議院選挙での当選者の男女比率。
